セロラルゴ県知事表敬および草の根・人間の安全保障無償資金協力関連式典

令和5年2月22日
2月13日(月)、浅利秀樹大使は、セロラルゴ県メロ市を訪問し、ホセ・シュラメンディ知事を表敬訪問しました。この機会に、メロ市で2005年度に実施した草の根人間の安全保障無償資金協力「セロラルゴ県社会支援プログラム機能強化計画」で整備した社会福祉施設「コメドール・ハポン(団欒の竈)」の改修工事が完了したことを記念し、同施設を訪問しました。その後、同県リオブランコ市に移動し、2022年度草の根事業で実施された「セロラルゴ県リオブランコ市総合社会福祉施設整備計画」の供与式に出席しました。
 
メロ市の「コメドール・ハポン」改修完工式典にはホセ・シュラメンディ知事、グラシエラ・エチェニケ官房長、マウリシオ・シュラメンディ県社会開発局長、ミゲル・メストレ国際協力局長ほかが出席しました。
同施設は貧困など社会的危機的状況に置かれている住民を対象に栄養改善を目的に食事を提供する食料支給センターの機能を改善・強化するとともに、社会開発及び人間形成を推進するための教育・文化普及活動実施に必要な地域センターとして整備されたものです。


2005年度草の根無償資金協力でセロラルゴ県に供与された
「コメドール・ハポン」(日本名:団欒の竈)の改修完了式
左から:シュラメンディ県知事、浅利大使、シュラメンディ社会開発局長
 
左から:浅利大使、シュラメンディ社会開発局長

 
リオブランコ市の「エスパシオ・ハポン(エスパシオ日本)」供与式典にはホセ・シュラメンディ知事、クリスチャン・モレル市長ほかが出席しました。
同施設は経済的に脆弱な住民を対象にした定期的な食料配給を実施し、地域の児童・生徒が放課後に食事及び学習可能な学童クラブを提供することで、社会福祉体制の改善を図り、地域住民の健康と生活の質の向上に寄与することを目的としており、地域住民の多くに裨益することとなります。
 
リオブランコ市で行った「エスパシオ・ハポン」(日本名:エスパシオ日本)
供与式の様子


左から:モレル市長、浅利大使、シュラメンディ県知事


テープカットの様子


プレート序幕


セロラルゴ県の産品の説明を聞く浅利大使


左から:モレル市長、木田書記官、ラロッサプロジェクト担当、浅利大使、市関係者


「エスパシオ・ハポン」外観
 
セロラルゴ県ホセ・シュラメンディ県知事から、本プロジェクトの実現に当たって、日本大使館からのセロラルゴ県への支援に改めて感謝する旨発言がありました。これにより、県庁所在地だけでなく、リオブランコ市にも質の高い社会福祉サービスが提供され、困っている人々の暮らしを支援することとなること、1年前の署名時に、私はセロラルゴ県代表として署名し、約束どおり本日を迎えられたことはモレル市長をはじめとする関係者の努力の賜物。全ての関係者の努力に感謝とお祝いする旨述べられました。
 
リオブランコ市クリスチャン・モレル市長からは、地域社会で必要とされるサービスを実現するために、この総合社会福祉施設を開設できたことを喜ばしく思うとともに食料支援のみならず、地域住民がワークショップや専門的なトレーニングを受ける場所としても機能する本プロジェクトの実現にご協力頂いた日本大使館の支援に心から感謝する旨発言がありました。
 
大統領府国際協力庁(AUCI)マリアーノ・ベロ事務局長からは、「エスパシオ日本」の完成は、日本大使館、セロラルゴ県、リオブランコ市の全ての関係者の努力と協力の賜物であり、AUCI は、ウルグアイが直面するニーズ、要求、課題に対応するため、政府と日本の絶え間ない協力が果たす役割を改めて強調したい旨が伝えられました。
 
浅利大使から、今回の草の根無償資金協力事業により建設された施設では、地域住民に日々の食料を供給するだけではなく、同地域の児童・生徒のために、放課後に食事及び学習可能な学童クラブとして活用されることとされており、地域社会の発展のため様々なかたちで貢献することが期待されること、全ての関係者の努力の結晶として形になったこの施設は、これからのリオブランコ市のより良い暮らしを実現するための最初の一歩であり市民の皆様の創意と工夫で末永く有効活用頂くことを願う旨発言しました。