草の根・人間の安全保障無償資金協力事業開始式およびロチャ県知事表敬 (4県の保健医療センター増改修及び医療機材整備計画:ロチャ県)

令和3年7月2日
6月29日(火)、眞銅竜日郎大使は、草の根人間の安全保障無償資金協力「4県の保健医療センター増改修及び医療機材整備計画」の事業実施地区の1つであるロチャ県カスティージョス市の国家保健サービス機構(ASSE)カスティージョス保健医療センターで、事業開始式典に出席しました。
新型コロナウイルス感染症の影響が続く状況の中で、今回の式典は、感染拡大防止のための政府の衛生プロトコルを遵守しつつ、参加者を限定し、保健医療センター前で開催されました。
本案件はCOVID-19感染下において、地方の診療所やプライマリヘルスケアセンターで遠隔治療を実施するための基本インフラ(診療施設の改修、専用機材の設置)の構築支援を実施するもので、地方部でのコロナ感染リスクを削減すると共に、国家的取り組みがなされている遠隔診療システムの側面支援を目的としています。
式典には被供与団体代表としてレオナルド・シプリアニASSE会長、アレホ・ウンピエレス知事、バレンティン・マルティネス官房長ほかが参加しました。


本計画で整備予定のASSEカスティージョス保健医療センター前で
(左:眞銅大使、右:ASSEシプリアーニ会長)



医療センターへの桜の記念植樹
 
被供与団体代表のレオナルド・シプリアニASSE会長からは、本年が日本とウルグアイの外交関係樹立100周年を迎える記念すべき年であり、 このような佳節に、両国の間で兄弟愛の絆を示す象徴的な協力が得られたことに対して日本政府に心から感謝の意を表する旨発言がありました。
式典に出席したアレホ・ウンピエレス知事からは、眞銅大使のモットーである感情的なつながりを示す日本の言葉「絆」の精神に共感する、両国の絆を深める日本政府とロチャ県のこれまでの協力関係に深く感謝するとともに、両者の協力の益々の発展を祈念する旨発言がありました。
眞銅大使からは、本プロジェクトの実施によって、医療機器などの不足により遠隔地から拠点病院への患者の移送が必要であった地域に迅速かつ適切な医療サービスを提供することができることとなり、これらの保健センターが所管する地域の約24,000人のユーザーに提供される医療サービスが改善され、都市部と農村部の格差是正に貢献する事が期待される旨発言しました。
 

アレホ・ウンピエレス知事表敬(左:ウンピエレス知事、右:眞銅大使)


ロチャ県ロチャ市で開催された100周年記念植樹式の様子。
(場所:カジェホン・ダゴベルト・バス通りロチャ県国際協力局事務所前「日本通り」と命名、左から眞銅大使、シプリアーニ会長ほか、右:ウンピエレス知事


ロチャ県ロチャ市で開催された100周年記念植樹式の様子。
(場所:ロチャ県総合運動公園)

 
ダゴベルト・ヴァス教授の名を冠する通りにおける式典では、で、ウンピエレス知事から、日本は技術と経済の発展と古い伝統の共存、そして相互扶助の精神がしっかり根付いた国であり、日本政府とロチャ県の良好な関係が益々発展することに対する期待が示されました。 眞銅大使からは、桜が両国の友情を象徴し、ロチャ県の多くの人々が桜の成長を楽しむことができることへの希望を表明しました。
今後100年に亘るロチャ県と日本の絆を確信して、式典と植樹式を行いました。