大使挨拶

平成30年3月12日
眞銅 竜日郎 駐ウルグアイ日本国特命全権大使
眞銅 竜日郎 (しんどう たつひろう)
駐ウルグアイ東方共和国特命全権大使の眞銅竜日郎でございます。就任のご挨拶を申し上げます。在ウルグアイ日本国大使として2018年3月に着任致しました。
 
在ウルグアイ日本国大使として在外邦人の安全確保、日本企業の活動支援、双方向の貿易投資の促進、日本の情報発信、優れたものづくり・サービスの海外展開、文化・スポーツ交流、震災復興支援等を重要課題として位置付けて取り組む所存であります。
 
特に、日本とウルグアイの両国関係は節目の年を連続して迎えます。
2018年は日本人ウルグアイ移住110周年にあたります。日系人の皆様が110年の長きに亘り積み上げてこられた貢献を基に、現在の日本とウルグアイの良好な関係が構築されています。先人達のご尽力に深甚なる敬意を表します。
2019年は日本が初めて主催するラグビー・ワールドカップにウルグアイが米州大陸代表として参戦します。日本で開催するラグビー・ワールドカップにウルグアイが米州での予選を勝ち抜いて参加を決めたことは画期的な出来事であります。ウルグアイ・ナショナルチームが日本でプレイする試合会場は、釜石、熊本、大分、熊谷の4都市です。岩手県の釜石スタジアムは東日本大震災で被災した東北地域の復興のシンボルとして位置付けられており、東北地域で開催される唯一の試合会場になります。熊本においても震災復興を祈念する思いは同じです。日本各地のスタジアムにおいて多くの方々がウルグアイのナショナル・カラーである水色の旗を振って応援してくださるよう願っております。
続く、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。ラグビー・ワールドカップと同じく、日本と世界をスポーツを通じて繋ぐ大切なイベントになります。ウルグアイからオリンピック・パラリンピックチームが参加して活躍する姿に思いを馳せております。
そして、2021年は日本とウルグアイの外交関係100周年の節目の年を迎えます。両国関係が100周年を達成する歴史を祝い、多くの分野で100周年記念事業を展開したく考えております。
 
ウルグアイは穏やかな国ですが、きらりと輝く政策を実行し国際舞台でイニシアティブを発揮して着実な発展を示している国です。ウルグアイは通商分野ではガット・ウルグアイ・ラウンドの国際貿易交渉においてリーダーシップを発揮し、ケネディ・ラウンド、東京ラウンド、ドーハ・ラウンドと並び、謂わば国際通商分野の聖地として世界に名を遺しています。ウルグアイはサッカーではワールドカップの初代チャンピオンであり、これまで2回優勝している強豪国でもあります。農牧畜業では世界で最も美味しいとまで評価される牛肉と日本米を生産しています。ウルグアイの美味しい牛肉ステーキと日本米を皆様に召し上がって頂きたく願っております。そして、ウルグアイは伝統的な農牧畜業に留まらず、近年は南米地域のハブ機能を担うべく保税加工、ロジスティクス、IOT等の分野で成長を遂げています。
 
日本とウルグアイの両国関係が100周年の記念の年を迎えるのに向けて、「絆・KIZUNA・VINCULO」をより一層深めて発展するよう、誠心誠意を込めて取り組む所存であります。
 
皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 
眞銅竜日郎