草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式 (カネロネス県コスタ市包摂的社会実現のための職業訓練・学習センター整備計画)

令和3年3月9日
国際女性デーである3月8日(月)、眞銅竜日郎大使は、草の根人間の安全保障無償資金協力「カネロネス県コスタ市包摂的社会実現のための職業訓練・学習センター整備計画」の署名式に出席しました。
 
新型コロナウイルス感染症の影響が続く状況の中で、感染拡大防止のための政府の衛生プロトコルを遵守しつつ、カネロネス市ポリティアマ文化劇場で開催されました。
本案件はカネロネス県コスタ市に、尊厳の架け橋を築く協同組合(CPUED)の職業訓練・学習センター1棟を整備することにより、当該地域を含む沿岸都市部及びモンテビデオ県に在住する社会的に脆弱な立場にいる人々に対し、自立支援のための職業訓練及び起業に関する講習を発展的かつ持続的に実施することで、受講者の社会進出を促進し、生活の質を向上させることが期待されます。
 
署名式はヤマンドゥ・オルシ・カネロネス県知事、フランシスコ・レグニャニ・カネロネス県官房長、ソニア・ミリシャン・コスタ市長ほかの立会いの下、マリア・ホセ・カステリ「尊厳の架け橋を築く」協同組合(CPUED)会長と眞銅大使の間で贈与契約が締結されました。署名式に続いて、県庁前広場で日ウルグアイ外交関係樹立100周年記念の桜の植樹が行われ、ダリオ・ピミエンタ・カネロネス市長が加わりました。


贈与契約に署名:右:眞銅大使、左:カステリCPUED会長



署名式:左からカステリCPUED会長、レグニャニ・カネロネス県官房長、眞銅大使、
オルシ知事、ミリシャン市長、ペレスCPUED事務局長



CPUEDの活動を紹介する寸劇



組合活動参加者との懇談



県庁前広場における100周年記念植樹の様子:左からレグニャニ官房長、
オルシ知事、眞銅大使、ミリシャン市長、ピミエンタ市長



植樹する眞銅大使とオルシ知事

協同組合CPUEDを代表して、事務局長であるマリエラ・ペレス氏は、IDBプロジェクトによりかつて日本を訪問し、中小企業再建に係る日本人の努力ついて学んだこと、今回プロジェクトが採択されたことは偶然ではないとし、重ねて日本からの協力に感謝する旨表明されました。コスタ市長からは、本プロジェクトの重要な目標である地域の雇用創出のための取り組みを評価する、特に男女共同参画を実現するために研修所に保育室を併設することは画期的である旨発言しました。カネロネス県知事は、長年に亘り県知事職を務めるなかで、これまで何度も日本の支援に触れてきたとし、真に支援を必要とする組織や受益者に届くための日本政府の熱意と配慮に感謝する旨を表明しました。

眞銅大使からは、ジェンダー平等に関する重要な記念日である本日の国際女性の日を記念し、本プロジェクトが最も脆弱な人々とその家族の生活の安定のために創造的な仕事と連帯の一助となることを願う旨発言しました。
署名式の後、本年が日本・ウルグアイの外交関係樹立100周年であることから、これを祝して署名式の後、カネロネス市内で県庁との協力の下、県庁前広場に桜の植樹を行いました。
 
かつて日本人移住者の多くが、この地カネロネス県に到着し花卉栽培を始めたことから、歴史的に深い縁のあるカネロネス県と日本の今後100年に亘る深い絆を確信して、署名式と植樹式を行いました。
 
カネロネス県庁ホールで記念撮影