草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式 (エルトルナード馬術リハビリセンター中古車両整備計画)

令和3年2月12日
2月10日(水)、眞銅竜日郎大使は、草の根人間の安全保障無償資金協力「エルトルナード馬術リハビリセンター中古車両整備計画」の署名式に出席しました。
 
新型コロナウイルス感染症の影響が続く状況の中で、感染拡大防止のための政府の衛生プロトコルを遵守しつつ、コロニア県庁舎内で開催されました。本案件は日本で使用されていたマイクロバスを改造し、我が国の支援で身体障害者用車椅子の乗り入れが可能となる機材を設置してコロニア県コロニア・コスモポリタで活動するエルトルナード馬術リハビリセンターに供与するものです。本件支援によりコロニア県内の様々な障害を抱えた患者や脆弱な家庭環境にある青少年・高齢者等の地域住民が、本リハビリセンターへの交通アクセスを獲得し、アニマルセラピーや乗馬療法、心理カウンセリングや各種ワークショップを受講する機会を得ることで、社会との包摂性を高め、精神的もしくは身体的障害が緩和・回復し、生活の質が向上することが期待されます。
 
署名式はカルロス・モレイラ知事立会いの下、リカルド・ディセンソ・エルトルナード馬術リハビリセンター会長と眞銅大使の間で贈与契約が締結されました。
 
 

コロニア・コスモポリタにある被供与団体「エルトルナード馬術リハビリセンター」馬術場内

 

エルトルナード馬術リハビリセンターで参加者と共に

 
       
贈与契約に署名:左から眞銅大使、カルロス・モレイラ知事、リカルド・ディセンソ エルトルナード馬術リハビリセンター代表。

 

カルメン要塞文化センターにおける100周年記念植樹の様子:
左からアレハンドロ・フィオロニ県議会議長、眞銅大使、モレイラ知事

 

コロニア県聖歌隊合唱団と共に:日本語で「サクラ」の合唱を披露
 

馬術リハビリセンターを代表して、取締役会のメンバーであるダニエル・ロング氏は寄付に感謝し、新しい車両を持つことは、センターが成長し続けるための新しい機会と挑戦を意味するとの感謝の旨が表明されました。コロニア県知事は、コロニアのすべての人々を代表して、馬術リハビリセンターに対して行われた協力だけでなく、その部門で以前に実行された他のプロジェクトにも感謝する旨表明しました。眞銅大使からは、供与した機器により多くの障害を持つ人たちの症状が緩和・回復し、生活の質の向上が図られることを期待する旨発言しました。
署名式の後、本年が日本・ウルグアイの外交関係樹立100周年であることから、これを祝して署名式の後、コロニア・デル・サクラメント市では、コロニア県庁との協力の下、県庁前広場と歴史文化遺産であるカルメン要塞文化センターに桜の植樹を行いました。また、コロニア・コスモポリタでは、被供与団体であるエルトルナード馬術リハビリセンターの敷地内にも植樹が行われました。
 
今後100年に亘るコロニア県と日本の絆を確信して、署名式と植樹式を行いました。