草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式 (4県の保健医療センター増改修及び医療機材整備計画)

令和3年6月22日
6月22日(火)、眞銅竜日郎大使は、草の根人間の安全保障無償資金協力「4県の保健医療センター増改修及び医療機材整備計画」の署名式に出席しました。
新型コロナウイルス感染症の影響が続く状況の中で、感染拡大防止のための政府の衛生プロトコルを遵守しつつ、モンテビデオ市内の国家保健サービス機構(ASSE)本部で開催されました。
本案件はロチャ県カスティージョス市、タクアレンボ県サングレゴリオ・デ・ポランコ市、ドゥラスノ県サランディ・デル・ジ市及びサルト県ビジャ・コンスティテュシオン市の保健医療センター合計4か所の増改修及び医療機材を整備することにより、地域医療の質の改善を図り、もって医療サービス環境の向上ひいては保健インフラが脆弱な農村部と都市部の格差是正に寄与することを目的としています。

ダニエル・サリーナス厚生大臣、アレハンドロ・メルニエス外務省国際協力総局長、マリアノ・ベッロAUCI事務局長の立会いの下、レオナルド・シプリアニASSE会長と眞銅大使の間で贈与契約が締結されました。

贈与契約に署名


署名式:眞銅大使挨拶(左からベッロAUCI事務局長、シプリアニASSE会長、
サリーナス厚生大臣、眞銅大使、メルニエス国際協力総局長)


シプリアニASSE会長による挨拶


サリーナス厚生大臣による挨拶


左から、ゴンサロ・メディーナASSE国際協力担当、フリオ・ミカックASSE理事、
ベッロAUCI事務局長、シプリアニASSE会長、サリーナス厚生大臣、眞銅大使、
メルニエス国際協力総局長
 

 サリーナス厚生大臣からは、人道支援のための日本のウルグアイへの協力の歴史に感謝の意が示され、チームワークへの取り組みを示す日本の言葉として、眞銅大使のモットーでもある「KIZUNA」という言葉を特に強調し、全ての関係者の「絆」がこのプロジェクトの開始に繋がったことが強調されました。
 被供与団体代表のシプリアニASSE会長は、遠隔医療サービスの強化を可能にする保健医療センターの改修等を実施することを目的とするこのプロジェクトへの協力について日本大使館に感謝しました。また、遠隔地に住むASSE患者にとって、専門的な医療サービスへのアクセスを可能にする良い解決策になる旨発言がありました。
ベッロAUCI事務局長からは、現政権の公約に応え、国民により近づき、サービスを向上させるために、日本との協力を得た事に感謝の意が示されました。日本からの支援は地方部の公的政策が届きにくい場所への支援に重点が置かれており、今年承認された4つのプロジェクトは地方部で実行されることを強調しました。
 メルニエス国際協力総局長は、このプロジェクトに対する日本の資金援助は、両国間の密接な二国間関係の賜物であり、両国は最も脆弱な立場にある人々と連帯するなど、同じ価値観を共有していると述べ、日本からの協力に感謝する旨表明されました。
眞銅大使からは、本プロジェクトの実施によって、医療機器などの不足により遠隔地から拠点病院への患者の移送が必要であった地域に迅速かつ適切な医療サービスを提供することができることとなり、これらの保健センターが所管する地域の約24,000人の利用者に提供される医療サービスが改善され、都市部と農村部の格差是正に貢献する事が期待される旨発言しました。