草の根・人間の安全保障無償資金協力供与式 (フロリダ県フライ・マルコス市小規模野菜農家のための技術促進センター建設計画)

令和4年8月6日
8月3日(水)、浅利秀樹大使は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「フロリダ県フライ・マルコス市小規模野菜農家のための技術促進センター建設計画」の供与式に出席しました。
 
本案件はフライ・マルコス市において首都近郊の小規模野菜農家が裨益する技術促進センターの整備及び農作物の品質管理のための分析器具を供与し、小規模農家の所得の向上を目指すものです。本件支援により市内で野菜栽培に従事する小規模農家約200名の生産する野菜の付加価値が向上し、住民の生活の質が向上することが期待されます。
 
供与式にはギジェルモ・ロペス知事、マルコス・ペレス官房長、エンソ・ビスカリウス持続的開発局長、大統領府国際協力庁(AUCI)マリアノ・ベッロ事務局長ほかが参加しました。


 


記念式典左からフロリダ県知事、浅利大使、ペレス官房長

フロリダ県ロペス知事は、日本政府が移動診療車両の供与を初めとする、これまで本県で行ってきたさまざまな協力プロジェクトを実施したことに感謝の意を表しました。今回は、フライ マルコスの小規模な園芸生産者を促進するためのプロジェクトであり、分散化しがちな地方部での国際協力がベッロ事務局長率いるAUCIチームの努力で調整されていることへの感謝が示されました。
 
AUCIベッロ事務局長からは、国際協力は困難に直面する住民の生活に寄り添う必要があり、それは公共政策によって与えられる対応の一部でなければならないとし、今回フロリダ県に供与された施設・機材が住民の生活を支える助けとなるため末永く適切に管理されることを期待する旨発言がありました。
 
浅利大使からは、フライ・マルコス市の小規模生産者の皆様の努力により生産性を改善し、収益の増大と付加価値の向上、地域社会の活性化に資することを希望するとともに、これらのプロジェクトに携わり、地域振興を担う全ての関係者の方々に心から敬意とこれからの末永い活躍を応援する旨発言しました。
 また、ロペス知事は土木技師としての経歴をお持ちであり、JICA研修生として日本にも滞在した経験がある知事が、日本との関係を重視し、我々との協力を取り持ち、両国の信頼関係の深化に尽力頂いていることに深く感謝する旨発言しました。
 
 
 
また、この機会を捉え、日本とウルグアイのこれからの100周年の協力の深化のために、フロリダ県との協力の下、県庁前広場に桜の植樹を行いました。
 
植樹会場でフロリダ県のマルコス・ペレス官房長から、この植樹場所では、フランス、スペイン、イタリア、バスク地方、ブラジルといった国が称えられ、記念されていることの紹介がありました。今日、101周年を迎えたウルグアイと日本の関係、そしてフロリダ県と日本のこれからの関係を象徴する意味で、ここに桜の木を植え、朝日に向かって東を向いた記念プレートを除幕するとの説明がありました。
 

供与式:浅利大使挨拶
 
また、浅利大使からはフロリダ県の決定により各種調整の上、このスペースを「エスパシオ・ハポン」として指定していただいたことへの関係者への感謝が述べられました。日本とウルグアイの友好の象徴となる桜の木を市長とともにここに植えることができ嬉しく思うこと、10年後、20年後、木が大きくなり、美しい花がたくさん咲くことを祈念する旨発言しました。
 

桜植樹プレートの序幕



供与施設テープカット:左からベッロAUCI事務局長、フライ・マルコス市長、
浅利大使、ロペス県知事、ウリオステプロジェクト担当



施設全景