草の根・人間の安全保障無償資金協力供与式 (ソリアノ県ドロレス市ノンフォーマル教育センター増改築計画)

令和5年4月4日
 3月28日(火)、浅利秀樹大使は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「ソリアノ県ドロレス市ノンフォーマル教育センター増改築計画」の供与式に出席しました。
 
本案件は、ソリアノ県ドロレス市にある南西地区文化センターにおいて、校舎の2階部分を増設し、3教室ならびにトイレ・階段を整備することで、各種講座の開設数を増加させ、同地域における教育・社会福祉サービス提供能力の向上が期待されます。
 
 供与式には、ソリアノ県のギジェルモ・ベソッシ知事、アンドレア・アウンチャイナ開発局長、ドロレス市のホアキン・ゴメス市長、教育文化省のホルヘ・ムティオ顧問ほかが参加しました。


供与式・本計画で増設した2階部分の前で
(左から浅利大使、ホアキン・ゴメス市長、ギジェルモ・ベソッシ県知事)
 
 
 
ホアキン・ゴメス市長からは、ドロレス市に対する日本政府の協力によってノンフォーマル教育における生徒数の増加を達成できるとして、日本の支援に感謝が表明されました。
また、ベソッシ知事からは、日本と、ウルグアイならびにソリアノ県は緊密な協力関係にあり、ドロレス市民の学習機会に貢献してくれた日本に心から感謝すると発言がありました。
浅利大使からは、今回の草の根無償資金協力事業によりドロレス市民の非正規教育(CECAP)プログラムや各種講座を開催するための増築がなされ、青少年・成人に向けて再教育の機会を提供し、同地域の教育・福祉サービス向上が期待されるほか、これまでのソリアノ県に対する消防車整備、サンタカタリーナ市救急車整備、ごみ収集車整備など、過去の草の根レベルの協力が直接地域住民に届き、ソリアノ県地域住民の生活向上に役立ていることを喜ばしく思う旨発言しました。
 
ノンフォーマル教育センター外観
2階部分が今回の供与部分)



増設した2階部分の教室で行われていた裁縫教室にて















 
セロラルゴ県ホセ・シュラメンディ県知事から、本プロジェクトの実現に当たって、日本大使館からのセロラルゴ県への支援に改めて感謝する旨発言がありました。これにより、県庁所在地だけでなく、リオブランコ市にも質の高い社会福祉サービスが提供され、困っている人々の暮らしを支援することとなること、1年前の署名時に、私はセロラルゴ県代表として署名し、約束どおり本日を迎えられたことはモレル市長をはじめとする関係者の努力の賜物。全ての関係者の努力に感謝とお祝いする旨述べられました。
 
リオブランコ市クリスチャン・モレル市長からは、地域社会で必要とされるサービスを実現するために、この総合社会福祉施設を開設できたことを喜ばしく思うとともに食料支援のみならず、地域住民がワークショップや専門的なトレーニングを受ける場所としても機能する本プロジェクトの実現にご協力頂いた日本大使館の支援に心から感謝する旨発言がありました。
 
大統領府国際協力庁(AUCI)マリアーノ・ベロ事務局長からは、「エスパシオ日本」の完成は、日本大使館、セロラルゴ県、リオブランコ市の全ての関係者の努力と協力の賜物であり、AUCI は、ウルグアイが直面するニーズ、要求、課題に対応するため、政府と日本の絶え間ない協力が果たす役割を改めて強調したい旨が伝えられました。
 
浅利大使から、今回の草の根無償資金協力事業により建設された施設では、地域住民に日々の食料を供給するだけではなく、同地域の児童・生徒のために、放課後に食事及び学習可能な学童クラブとして活用されることとされており、地域社会の発展のため様々なかたちで貢献することが期待されること、全ての関係者の努力の結晶として形になったこの施設は、これからのリオブランコ市のより良い暮らしを実現するための最初の一歩であり市民の皆様の創意と工夫で末永く有効活用頂くことを願う旨発言しました。