草の根・人間の安全保障無償資金協力供与式 (カネロネス県コスタ市包摂的社会実現のための職業訓練・学習センター整備計画)

令和4年6月23日
6月17日(金)、浅利秀樹大使は、草の根人間の安全保障無償資金協力「カネロネス県コスタ市包摂的社会実現のための職業訓練・学習センター整備計画」の供与式に出席しました。
式典はカネロネス県コスタ市に建設された職業訓練施設で開催されました。
本案件はコスタ市で活動を実施している「尊厳の架け橋を築く協同組合」(CPUED)に、職業訓練・学習センターを整備することにより、当該地域を含む沿岸都市及びモンテビデオ県に在住する社会的に脆弱な立場にいる人々、特に子供を育てる女性に対し、自立支援のための職業訓練及び起業に関する講習を発展的かつ持続的に実施することで、受講者の社会進出を促進し、生活の質を向上させることことを目的としています。
 
同式典には被供与団体代表としてマリア・ホセ・カステリCPUED会長、同マリエラ・ペレス事務局長のほか、カネロネス県庁からフランシスコ・レニャニ官房長、コスタ市役所からソニア・ミシリャン市長ほかが出席しました。

 


供与施設テープカット:右からレニャニ官房長、研修生、浅利大使、
ミシリャン市長、ペレス事務局長


    
供与式:左からペレス事務局長、浅利大使、
レニャニ官房長、ミシリャン市長








 

被供与団体代表としてマリエラ・ペレス事務局長から、本プロジェクトがパンデミックの最中に実行されたため、困難な時期を何度も経験した。これらの障壁に何度もくじけそうになったが、センターの完成により、脆弱な立場に置かれた女性を中心に職業訓練に励むことが出来るようになったことは喜ばしく、引き続き関係者の皆様の協力をお願いしたい旨発言がありました。
 
出席したカネロネス県レニャニ官房長からは、近年成長がめざましいシウダ・デ・ラ・コスタではここ数十年の人口の増加により、現在は約12万人の人口となった。この成長著しい自治体に今回のようなインフラを整備することで、多くの地域住民に裨益することが期待される。パンデミックの時期を挟み、係る支援が実現したことは大変喜ばしく、CPUED関係者を始め全ての関係者の努力の賜物であり日本からの支援に深く感謝するとともに、今後の末永いCPUEDの活躍を祈念する旨発言がありました。
また、カネロネス県内にはラパス市を始め各地に桜を植樹してきたことを想起し、今後の100年の両国の関係の深化に向けて、日本大使館によるさらなる植樹活動の継続を歓迎する旨が表明されました。
ミシリャン市長からは、このセンターの建設過程からずっと状況の進展を見守っていたこと、全ての関係者の愛情が込められてきたことを知っており、日本政府による協力に心から感謝する旨発言がありました。
浅利大使からは、本プロジェクトの実施によって、カネロネス県コスタ市及びモンテビデオ県に在住する社会的に脆弱な立場にある人々に対し、自立支援のための職業訓練及び起業家への支援を実施するための訓練センター建築が実現し、子供たちの待機スペースを併設する本施設により、子弟を連れた住民を含め安心して着実に能力開発に取り組むことが出来ることとなる、包摂的な発展に向けての一助になる開発協力となることを期待する旨発言しました。
 

またこの機会に、CPUEDの末永い活躍と、カネロネス県民・コスタ市民をはじめ地域住民の皆様の幸福と発展を祈念して、記念の桜を植樹しました。この取組を通じ、ウルグアイと日本両国の絆がさらに強固となることを確認しました。
 


桜植樹の様子

 



施設全景