草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式 (カネロネス県フロレスタ市障害者移動用中古車両整備計画)

令和4年3月2日
2月25日(金)、浅利秀樹大使は、草の根人間の安全保障無償資金協力「カネロネス県フロレスタ市障害者移動用中古車両整備計画」の署名式に出席しました。
新型コロナウイルス感染症の影響が続く状況の中で、感染拡大防止のための政府の衛生プロトコルを遵守しつつ、カネロネス市にある県庁舎内で開催されました。
本案件はカネロネス県フロレスタ市に車いす格納スペース付きの移動用車両を1台供与することで、同市の障害者の福祉施設への送迎手段を確保し、もって同市の全ての障害者が、養護学校やリハビリ施設等で適正なサービスを受けられることを可能とすることを目的としています。
 
県庁及びフロレスタ市職員の出席の下、ヤマンドゥ・オルシ カネロネス県知事と浅利大使の間で贈与契約が締結されました。カネロネス県庁からはアグスティン・マッシニ副官房長、エディソン・ランサ広報・国際関係局長、ガブリエラ・ガリド社会開発局長ほかが同席しました。


贈与契約に署名:右:浅利大使、左:オルシ知事
 

署名式:左からランサ広報・国際関係局長、ガリド社会開発局長、
オルシ知事、浅利大使、エラモゥスペ市長、マッシニ副官房長



署名式の様子



オルシ知事と浅利大使のやりとり

 
 
 被供与団体代表のオルシ県知事は、日本政府が実施する協力は、最も困難に直面し、取り残されている人々に光を当てるプロジェクトを支援するように設計されている。私がカネロネス県官房長として、また県知事として在職した数年間、日本大使館が救急車や地域ジェンダー開発センターなどを寄贈してくれたことを覚えている。これまでの数々の日本からの支援に深く感謝する旨発言がありました。
ガリド県社会開発局長からは、カネロネス県フロレスタ市の長年の懸案、障害者にアクセシビリティを提供するプロジェクトの実現を嬉しく思う。残念ながら県庁による取組だけではまだ県下すべてのニーズを満たすことができておらず、日本が提供する協力は非常に重要であり日本政府による協力に心から感謝する旨発言がありました。
車両が配置されるフロレスタ市のエラモゥスペ市長からは、このプロジェクトを通じてフロレスタ市の1,200人以上の障害者の生活の質を向上させることが可能になること、受益者は理学療法、教育、スポーツなどに参加することができるようになることを強調し、県知事と日本大使の協力に深く感謝する旨発言がありました。
浅利大使からは、本プロジェクトの実施によって、様々な障害を持つ地域住民にリハビリサービスや医療サービスへのアクセスを確保することを目的としており、県庁や市役所が懸命に取り組む包摂的な発展に向けての一助になる開発協力となることを期待する旨発言しました。