草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式 (セロラルゴ県リオブランコ市総合社会福祉施設整備計画)

令和4年2月21日
2月15日(火)、浅利秀樹大使は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「セロラルゴ県リオブランコ市総合社会福祉施設整備計画」の署名式に出席しました。
新型コロナウイルス感染症の影響が続く状況の中で、感染拡大防止のための政府の衛生プロトコルを遵守しつつ、リオブランコ市内で開催されました。
本案件はセロラルゴ県リオブランコ市において、脆弱な環境に置かれている住民に対する食料配給施設を建設することで、同地域における住民の栄養摂取を支援し、併せて同施設で実施される学童クラブによって、社会福祉体制の改善を図り、地域住民の生活の質の向上に寄与することを目的としています。本プロジェクトによって、市内の交通アクセスの良い地点に面積128平米の社会福祉施設を建設します。
 
署名式はリオブランコ市クリスティアン・モレル市長、マリアノ・ベッロAUCI事務局長ほか、多くの県庁・市役所関係者の立会いの下、ホセ・シュラメンディ・セロラルゴ県知事と浅利大使の間で贈与契約が締結されました。また、カルメン・トルト下院議員およびウィルマー・カバジェロ下院議員が同席しました。
 
 

贈与契約に署名



署名式:左からプロジェクト担当ルーシー・ラロッサ職員、
モレル市長、シュラメンディ県知事、浅利大使、ベッロAUCI事務局長



同日、浅利大使はセロラルゴ県メロ市でシュラメンディ知事を表敬しました。


 
被供与団体代表のシュラメンディ県知事は、このプロジェクトが食料を必要とする市民に一皿の食事を提供することだけではなく、この度建設される社会福祉施設が市民の包摂と協力を支援する社会開発ツールとして、学童クラブの提供などにも活用されることとなるため、人々を支援するための開発ツールを提供してくれている日本政府の支援に感謝の意を表したい旨発言がありました。
施設が整備されるリオブランコ市のモレル市長は、この社会福祉施設が脆弱な経済状況にある子供たちへ学業支援を提供する機会を与えるほか、食料支援などを通じた市の社会活動の中心となる場所として活用されることが期待される旨発言がありました。
ベッロAUCI事務局長からは、国際協力は国の公共政策を反映したものでなければならず、重要なことはその協力が地域住民のニーズを反映したものであること、このプロジェクトは住民、市、県の要望により協力して実施されるものであり、日本政府の協力により本プロジェクトが実施されることは極めて幸運なことであると強調しました。
 
浅利大使からは、リオブランコ市のクリスチャン・モレル市長と彼のチームによる、全ての市民に暖かい食事を提供するという強い決意が、大使館が支援を決定する契機となったこと、本プロジェクトの実施によって、地域住民に十分な食料を提供するだけでなく、学童クラブなど地域住民の社会参加を促進するプログラムの実施に資することにより、当該社会福祉施設が地域社会のさらなる発展に貢献することを願う旨発言しました。
 
また同日、浅利大使は関係者や多くの学童クラブの子供たちと協力し、国境をつなぐ橋にほど近い川岸公園「プラザ・エル・レマンソ」の一角に、日本とウルグアイのこれからの100年の友好を祈念する桜を植樹しました。

 

桜の植樹:左からシュラメンディ知事、浅利大使、モレル市長



学童クラブの子供たちも協力してくれました。