草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式 (リオネグロ県ヤング市障害者移動用中古車両整備計画)

令和3年2月17日
2月17日(水)、眞銅竜日郎大使は、草の根人間の安全保障無償資金協力「リオネグロ県ヤング市障害者移動用中古車両整備計画」の署名式に出席しました。
 
新型コロナウイルス感染症の影響が続く状況の中で、感染拡大防止のための政府の衛生プロトコルを遵守しつつ、日本大使館で署名式を開催しました。本案件は日本で使用されていたマイクロバスを改造し、我が国の支援で身体障害者用車椅子の乗り入れが可能となる機材を設置して、リオネグロ県ヤング市に供与するものです。本件支援によりリオネグロ県内の様々な障害を抱えた患者や高齢者等の地域住民が、周辺のリハビリセンターや養護学校、職業訓練所への交通アクセスを獲得し、職業訓練や理学療法、心理カウンセリングや各種ワークショップを受講する機会を得ることで、社会との包摂性を高め、精神的・身体的障害が緩和・回復し、収入を得るための職業技術を習得することなどで生活の質が向上することが期待されます。
 
署名式はオマール・ラフルフ知事と眞銅大使の間で贈与契約が締結されました。署名式にはアレハンドロ・メルニエス外務省国際協力総局長、マリアノ・ベッロ大統領府国際協力庁(AUCI)事務局長、リオネグロ県からは県知事のほか、車両が供与されるヤング市のメルセデス・ロング市長、クリスティーナ・ガルシア県庁国際協力顧問他が出席しました。

左からマリアノ・ベッロAUCI事務局長、メルセデス・ロング・ヤング市長、
オマール・ラフルフ・リオネグロ県知事、眞銅大使、アレハンドロ・メルニエス外務省国際協力総局長



   
署名式の様子






署名者のラフルフ知事からは、過去に同知事が関与した3件の草の根プロジェクトと同様に、今回のリオネグロ県に対する支援に感謝する旨が表明されました。車両が供与される予定のロング・ヤング市長からは、このプロジェクトに対し責任を持って取り組むとの決意が表明され、ヤング市の市民に裨益するプロジェクトが採択されたことに対し感謝の意が表されました。ウルグアイ政府関係者として出席したベッロAUCI事務局長からは、本事業のみならず、特に国内で支援が取り残されがちな地方部に焦点を当てた日本の取り組みに感謝する旨発言がありました。また同じく政府関係者として出席したメルニエス外務省国際協力局長からは、ウルグアイで実施された100件以上の草の根プロジェクトは、両国の友好の絆を象徴するものであり素晴らしい取り組みであるとの発言がありました。
眞銅大使からは、供与した機器により多くの障害を持つ人たちの症状が緩和・回復し、生活の質の向上が図られることを期待する旨発言しました。
署名式の後、眞銅大使は本年が日本・ウルグアイの外交関係樹立100周年であることから、これを祝して、近日中にリオネグロ県を訪問し、両国の永続的な友好の象徴である桜の木を植樹したい旨発言しました。ラフルフ・リオネグロ県知事からはこれを歓迎する意向が示されました。