草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式 (ロチャ県蜂蜜抽出・加工施設整備計画)

令和4年12月9日
12月5日(月)、浅利秀樹大使は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「ロチャ県蜂蜜抽出・加工施設整備計画」の署名式に出席しました。
 
本案件はロチャ県ロチャ市に蜂蜜抽出・加工施設1棟を建設することにより、同県内の小規模養蜂農家に衛生的な作業環境を提供し、高品質で安定的な量の加工製品の生産を可能とし、零細養蜂農家の収入増加に寄与することを目的としています。本案件の実施により、同地域の蜂蜜加工作業場の環境を衛生的かつ加工に適切な空調を備えた環境とすることで、ロチャ県内で養蜂業を営む農家111軒の約500名の作業効率の向上、付加価値の増大と地域特産品としてのブランド強化が期待されます。
 
国際賞の受賞のため出席できなかったアレホ・ウンピエレス県知事にかわり、ニコラス・ガルシア知事(臨時代理)と浅利大使の間で贈与契約が締結されました。ロチャ県庁からは、バレンティン・マルチネス官房長、アルバロ・ガロファリ国際協力局長、マルティン・ロドリゲス生産・開発局長、アナ・カスティジョスプロジェクト担当ほかが同席、また生産者代表として、ロチャ県農牧協会ダニロ・レディン会長が出席しました。
 



贈与契約に署名:左からレディン農牧協会会長、浅利大使、
ガルシア知事(臨時代理)、ロドリゲス生産・開発局長

 
ロチャ県庁ホールにて:左からガルシア知事(臨時代理)、
浅利大使、ガロファリ国際協力局長



署名式会場「UNITEC」中庭の桜記念樹を囲んで



ロチャ県農牧協会にて

 
  被供与団体代表のガルシア県臨時代理知事からは、本件プロジェクトの実施により、ロチャ県は衛生的な蜂蜜の抽出と分別のための専用施設を持つことができるようになるとしました。 
また、これは日本とロチャ県の最初の協力プロジェクトではなく、例えば過去には零細漁民の生活の向上に資するプロジェクトや、巡回診療車両整備計画などを実施しており、この歯科診療プロジェクトが今回残念ながら不在で出席できなかったウンピエレス知事が国際的な賞を受賞するきっかけとなった旨発言がありました。
 
 スケジュールの都合で参加できなかったベッロAUCI事務局長からは祝辞が送られました。祝辞では、ロチャ県の零細養蜂家のインフラ構築支援と地域ブランドを改善するこのプロジェクトの資金提供はもとより、この地域の主要な行政機関や業界関係者と協力するための配慮、献身、努力への謝意が示されました。
 
 浅利大使からは、本プロジェクトは、ハチミツ抽出・加工施設を建設し、小規模養蜂を営む方々に適切な作業環境を提供することで養蜂業者の収入向上と地域産業の振興に寄与するとしました。
先日ロチャ市で第一回全国ウルグアイ蜂蜜コンクールが開催されたこの機会に、この地域の養蜂業者を支援するプロジェクトを実施することができたことは大変有意義なことであり、地場産業を活性化させるため実施されているロチャ県の様々な取り組みを支援することで、地域の発展に貢献することができることを光栄に思うと共に、県知事をはじめ、ロチャ県農牧協会、及びプロジェクト関係者の方々の養蜂振興に取組むご尽力に、改めて敬意を表する旨発言しました。