草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式 (リオネグロ県サンハビエル市中古消防車両整備計画)

令和4年12月19日
12月12日(月)、浅利秀樹大使は、草の根人間の安全保障無償資金協力「リオネグロ県サンハビエル市中古消防車両整備計画」の署名式に出席しました。
 
本案件はリオネグロ県サンハビエル市に、日本で活躍した消防用ポンプ車1台(2,000ℓ水槽付き)を供与することにより、同市における火災対応能力の向上を図り、これまで近隣自治体に出動要請していた住宅火災や周辺地域の広域森林火災発生事案に迅速かつ機動的に対応することが可能となります。
 
事業実施地域であるサンハビエル市のワシントン・ラコ市長、消防庁のワシントン・ボガオ地方消防指令長官の立会いの下、リオネグロ県オマール・ラフルフ知事と浅利大使の間で贈与契約が締結されました。署名式にはリオネグロ県庁関係幹部の皆様が同席しました。
 



リオネグロ県知事表敬

 
署名式:左から、ラコ サンハビエル市長、浅利大使、ラフルフ県知事、
ボガオ消防庁地方管轄警視官



署名の様子


署名式では都合により出席出来なかった大統領府国際協力局(AUCI)マリアノ・ベッロ事務局長の祝辞が読み上げられました。日本政府による草の根無償資金協力プロジェクトはウルグアイの発展と国全体の住民の生活の質の向上に価値ある貢献をしており、とりわけ本プロジェクトは持続可能な開発の鍵となる環境保全とともにサンハビエル市とその周辺の住民に対する防災と安全の改善に資するものとして歓迎される旨が伝えられました。
 
出席したワシントン・ボガオ地方消防局局長からは、リオネグロ県、サンハビエル市にとって重要な本日の署名式に参加出来たことへの感謝と日本大使館、日本政府に対する貢献への深い感謝の意が示されました。
 
供与車両が配置されるサンハビエル市のワシントン・ラコ市長から、本日の12月12日はサンハビエル市にとって忘れられない記念日となること、市に必要な消防機能が本プロジェクトで強化されることにより、近隣のヤング市消防署とも連携しながら地域住民への確実な安全を確保することを約束するとし、リオネグロ県、日本大使館への深い感謝が述べられました。
 
贈与契約の署名者であるリオネグロ県オマール・ラフルフ知事からは、同知事の座右銘である「持てる者が与えるだけでなく、そこには与える寛大さが不可欠である」とし、日本政府のメッセージは最も必要としている人々に協力の手を差し伸べることであり、日本の支援に深い感謝が述べられました。併せて、本プロジェクトの実施に当たって内務大臣、消防長官と協力しプロジェクトを実現したこと、関係部局の協力により地方防災能力が強化することに言及されました。
 
浅利大使からは、今回のプロジェクトは、地域の中核都市から離れた小さな町で防災を実現するために、全国規模で検討を重ねている消防庁と、リオネグロ県庁が一致協力し、正規消防士とボランティア消防団員の共同運営による新たな地域防災のあり方を提案する画期的な取組であり、関係各位の協力と熱意に改めて敬意を示す旨発言しました。
 
 署名式の後、ラフルフ知事の案内により、昨年県庁所在地フライベントス市内に掲げられた移民広場の日本国旗掲揚場所を訪れ、その後事業実施地区であるサンハビエル市を訪問しました。
 
 

リオネグロ県フライベントス市 移民広場



サンハビエル市訪問