草の根人間の安全保障無償資金協力供与式(カネロネス県ポータブル式マンモグラフィー整備計画)

令和3年10月21日
 10月22日(金)、浅利秀樹大使は、草の根人間の安全保障無償資金協力「カネロネス県ポータブル式マンモグラフィー整備計画」の供与式に出席しました。
 
    新型コロナウイルス感染症の影響が続く状況の中で、感染拡大防止のための政府の衛生プロトコルを遵守しつつ開催されました。本案件は農村医療用に県が調達した巡回診療車両の中に、我が国の支援でポータブル式マンモグラフィー機材を設置してカネロネス県に供与したものです。本件支援によりカネロネス県内の農村部で住民の乳がん検診が充実し、乳がんの早期発見と治療が促進されることにより住民への医療サービスが向上することが期待されます。
 
    供与式にはヤマンドゥ・オルシ知事、フランシスコ・レグニャニ県官房長、アラセリス・デルガド県保健局長、がん対策名誉委員会ロビンソン・ロドリゲス会長、大統領府国際協力庁(AUCI)クラウディア・ロマノ次長ほかが参加しました。

 
供与したマンモグラフフィ備付け移動診療車両前でのテープカット




参加者(左からデルガド保健局長、浅利大使、オルシ知事、
レグニャニ県官房長、ロマノAUCI次長)



    
供与車両内部の様子(左:乳がん検査スペース、右:歯科診療等スペース)
 

 
 カネロネス県知事からは、自分が県政に携わってから様々な立場で日本の支援事業に関わってきた中で、日本の協力が真に必要とされる人々に届くよう入念に設計された事業ばかりであり、救急車、障がい者移動用車両、パンド市の女性ケアセンターなどのプロジェクトの思い出が蘇るとし、日本政府の支援に深く感謝の意を表しました。
県保健局長は、日本の支援により設置されたポータブルマンモグラフィーを搭載する医療車両は、今後カネロネス県内30市町村隅々まで巡回し、地域の女性の健康増進に貢献することになるとし、本件支援に深く感謝する旨表明しました。
   AUCI次長からは、日本の協力は政府、地方自治体、市民社会における支援ニーズの優先度の評価を伴うため大変参考になるとの発言がありました。
浅利大使からは、供与した機器により広範な地域の住民の乳がん検診へのアクセス機会が増大し、医療水準の向上が図られ住民の生活が向上することを期待する旨発言しました。