大使挨拶

令和3年10月29日
大使挨拶
駐ウルグアイ東方共和国特命全権大使として2021年10月に着任いたしました浅利秀樹(あさりひでき)です。両国が外交関係を樹立してから100年という歴史的な年に、日本国大使としてウルグアイに着任できたことを大変光栄に思っております。

日本とウルグアイは、110年以上前に日本人がウルグアイに初めて移住したことを契機として、長年に亘り友好的な関係を築いてきました。ウルグアイの国土面積は日本の約半分、人口は約347万人と規模としては小さいですが、中南米の中で政治的・社会的・経済的に最も安定した国の一つです。このことは、民主主義指数(Economist Intelligence Unit)、法治指数(World Justice Project)ともに中南米第一位、国民一人当たりGDP南米第一位といった数字に表れています。また、ウルグアイは国連平和維持活動(PKO)にも積極的に貢献し、日本が初めて参加したカンボジアのPKOではともに汗を流しました。自由、民主主義、法の支配といった基本的価値観を共有するウルグアイは、日本にとって国際社会における重要なパートナーです。
 
またウルグアイは、農牧畜業では世界で最も美味しいと言われる牛肉を生産しています。2018年12月に安倍総理(当時)が日本の総理として初めてウルグアイを訪問した際に行われた首脳会談を踏まえ、両国間で牛肉の相互輸出が解禁され、日本人もウルグアイ人も、和牛とウルグアイ産牛肉の両方を味わえることになりました。さらに電力の96%を水力を含む再生可能エネルギーで発電するなど、地球環境の観点から時代の先端を行く国でもあります。また、ウルグアイは伝統的な農牧畜業に留まらず、近年は南米地域のハブ機能を担うべく保税加工、ロジスティクス、IOT等の分野で成長を遂げており、地域では数少ないユニコーン企業も輩出しています。
 
日本とウルグアイの「次の100年」の友好関係と、より一層の外交関係強化に向けて、尽力して参る所存です。
皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 
 
 
浅利秀樹