草の根・人間の安全保障無償資金協力供与式 (カネロネス県ジェンダー政策センター職業訓練強化計画)

平成29年12月6日
田中大使挨拶
記念プレートの序幕 (左より田中大使、カネロネス県オルシ知事)
テープカットの様子
施設内視察
ジェンダー政策センター外観
11月29日、田中大使は、平成25年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「カネロネス県ジェンダー政策センター職業訓練強化計画」(被供与団体:カネロネス県、供与限度額:99,880ドル)の供与式に出席しました。
1 プロジェクトの概要  
カネロネス県の運営するジェンダー政策センターにおいて、職業訓練の生徒及びジェンダーバイオレンス被害等の相談者の受け入れを増やすため、施設を増設するものです。
 
2 供与式の概要(別添写真参照)
(1) 日時:平成29年11月29日(水)15時00分~16時20分
(2) 場所:カネロネス県ジェンダー政策センター
(3) 供与式には、カネロネス県ジャマンドゥ・オルシ知事、同県ガブリエラ・ガリド副官房長、パンド市アルシデス・ペレス市長、内務省ジェンダー政策局ジュリ・サバレタ局長、大統領府国際協力庁(AUCI)ルシア・オルネス地方分権型協力担当、報道関係者、その他プロジェクト関係者等約40名が出席しました。

(パンド市 アルシデス・ペレス市長)
 
日本政府に感謝するとともに、社会で起きている複雑な課題を解決するため、パンド市民と周辺の市民が裨益するセンターの運営に携わっている職員に賛辞を送ります。
 
 
(カネロネス県 ガブリエラ・ガリド副官房長)
 
2005年から、カネロネス県はジェンダーの課題に取り組んでおり、その取り組みの一環で、DVの被害にあっている女性へのサービスの提供、予防への取り組み、女性の人権を啓発する施設を整備しました。

 
(大統領府国際協力庁 ルシア・オルネス地方分権型協力担当)
 
同センターの供与式が行われたことに祝辞を送るとともに、DVに反対する運動の強化を呼びかけます。また日本政府は協力の精神に則り、草の根・人間の安全保障無償資金協力を実施しています。
 
 
 (カネロネス県 ジャマンドゥ・オルシ知事)
 
ウルグアイの経済成長や社会発展により国際協力は過去数年に比べ減少しているにもかかわらず、日本政府の協力は、継続的に行われています。今回カネロネス県民のための施設が日本の協力により増設されましたが、運営経費はカネロネス県の税金でまかなわれており、より良い世界を構築するための事業です。
 

(田中大使)
 
今回の施設増設により、ジェンダーバイオレンスの予防や啓発等のサービスが提供され、女性の経済的自立支援のための活動がさらに充実します。女性が経済的に自立することはその女性に自由を与えると共に、家族など周囲の人もメリットがあり、さらにはより良い地域社会の実現にも寄与すると考えられます。プロジェクト関係者全員に敬意を表し、これらの日本の協力が、女性の権利侵害の根絶に貢献し、世界中の女性に対する暴力の撤廃につながることを願っています。