草の根・人間の安全保障無償資金協力供与式 (モンテビデオ県カサバシェ地区未成年の親のためのセンター整備および保育所新設計画)

平成29年8月2日
供与式出席者
プレートの序幕
多目的室の視察
カサ・ルナスに新設された保育園
7月24日、田中大使は平成26年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「モンテビデオ県カサバシェ地区未成年の親のためのセンター整備および保育所新設計画」(被供与団体:カサ・ルナス)の供与式に出席しました。

1.プロジェクトの概要
本案件は、未成年の親をサポートする同団体の活動の強化と、その活動の一環として保育園を新設するべく、建物の修復、改修および増築を行い、カサバシェ地区の女性と児童の生活の質の向上を図るものです(供与限度額:93,421ドル)。


2.供与式の概要
(1) 日時:平成29年7月24日(月)15時00分~15時30分
(2) 場所:カサ・ルナス
(3) 供与式には、外務省国際協力総局グスタボ・パチェコ局長、大統領府国際協力庁フェリペ・オルティス・デ・タランコ次長、ウルグアイ青少年協会(INAU)ホルヘ・フェランド局長、NGOカサ・ルナス・ビルヒニア・ヒル会長、報道関係者、その他プロジェクト関係者約60名が出席。
(4) 出席者の挨拶概要

(NGOカサ・ルナス ビルヒニア・ヒル会長)

今年3月に0歳から24ヶ月までの約50名の乳幼児を受け入れることができるようになり、夢であった保育園の開設が実現しました。またセンターの改修を行い、未成年の父親と母親へのより良いサービスの提供ができることとなりました。これから序幕されるプレートで、日本の友愛精神と日本政府の支援を受けたことを毎日思い出すことができます。NGO カサ・ルナスは今後とも、最も支援を必要としている地域住民に対し門戸を開き応じていきます。

(ウルグアイ青少年協会(INAU) ホルヘ・フェランド局長)

INAUは長年カサ・ルナスとの協定を結んでおり、同NGOはCAIFを新設するために2015年に日本政府の草の根・無償資金協力プログラムに応募しました。児童とその家族を支援する政府、市民団体、国際協力そして地域住民の協力による事業です。


(外務省国際協力総局 グスタボ・パチェコ局長)

日本政府の資金協力に感謝の意を表し、カサ・ルナスの関係者には、この地域の児童が引き続き教育を受ける場を提供していることに感謝します。また日本政府は、日本国大使館を通して、コミュニティープロジェクトへの支援を全国的に行っています。

(大統領府国際協力庁 フェリペ・オルティス・デ・タランコ次長)

ウルグアイでの日本政府の国際協力は50年以上前から実施されており、技術協力を中心にされていたが、2002年のウルグアイ経済危機以来、社会開発を主旨としたコミュニティープロジェクトを支援する草の根無償資金協力が実施されるようになりました。

(田中大使)

本案件によりカサ・ルナスがCAIFセンターを新設できる環境が整い、2001年より活動を続けている未成年の母親への妊娠期間のサポートや産後のケア、そして各種講習会を充実させることができ嬉しく思います。このプロジェクトは家族や乳幼児に直接裨益するもので、子供達が安心して過ごせる適した環境を整えることができ有意義なことです。最後にプロジェクトに取り組まれた関係者の尽力に敬意を表し、ウルグアイと日本の絆がさらに強固となるよう祈念します。