草の根・人間の安全保障無償資金協力署名式
3月16日、日本国大使館において、平成28年度草の根・人間の安全保障無償資金協力4件の署名式が行われました。
1.プロジェクトの概要
これら2案件は、ウルグアイにおける消防・防火活動のサービスの質の向上・改善のため、日本の中古消防車8台を整備するもの。
(3)「サンホセ県身体障がい者移動用車両整備計画」(被供与団体:サンホセ県、供与限度額:23,218ドル) 本案件は、サンホセ県の経済的に困難な状況にある障がい者が、専門的な医療サービスを受けるため、モンテビデオ県まで通院する車両を整備するもの。
(4)「タクアレンボ県農村地域巡回リハビリ車両整備計画」(被供与団体:タクアレンボ県、供与限度額:20,221ドル) 本案件は、タクアレンボ県の農村地域の高齢者や身体障がい者を対象に、リハビリ診療サービスを提供するための車両を整備するもの。 2.出席者の挨拶概要(サンホセ県 ホセ・ルイス・ファレロ知事)
サンホセ県では障がいを持つ児童がモンテビデオまで通い、専門医療を受けるための移動を県の車で行っていましたが、この度の日本政府の協力で、より快適で安全な車両を整えることができました。日本から車両が到着した際、県が車両の内装等に手を加え、支援の必要な家族にサービスを提供していきます。
(タクアレンボ県 エベル・ダ・ロサ知事)
タクアレンボ県への日本政府の協力に感謝します。このプロジェクトの目的は農村地域の人々にリハビリ診療サービスの機会を提供し、都市から離れて生活する人々の生活の質の向上に貢献します。
(ウルグアイ消防庁 レアンドロ・パロメケ長官)
今回日本政府に承認されたプロジェクトは、消防庁の緊急消防車両一式を強化するためのものです。提供される8台の消防車は、サランディ・デル・ジ(ドゥラスノ県)、ジュング(リオ・ネグロ県)、フアン・ラカセ(コロニア県)、ミナス・デ・コラレス(リベラ県)、ラ・パロマ(ロチャ県)、ベルガラ(トレインタ・イ・トレス県)、タクアレンボ(タクアレンボ県)、サン・カルロス(マルドナド県)へ配置されます。以前日本から資金協力を受けた消防車は(注:平成17年度「中古消防車供与計画」)今でも支障なく活用されており、日本の車両の機能性と質は高いです。
(大統領府国際協力庁 フェリペ・オルティス・デ・タランコ事務局次長)
日本の実施する資金協力は、ウルグアイが受ける国際協力のなかでも質が高く、最も重要な支援のひとつです。2002年の経済危機をきっかけにウルグアイで社会開発の側面をもつ草の根・人間の安全保障無償資金協力が始まり、このプログラムは主に地方の小さなコミュニティーを支援するものです。
(外務省国際協力総局 ダニエル・パレハ次長)
この度の署名は社会的弱者で困難な状況にある人々を支援するプロジェクトの始まりで、日本政府の協力は、ウルグアイ政府の政策に沿っています。日本とウルグアイの協力関係が将来にわたって継続されるよう希望します。
(田中大使)
この度日本政府は、消防庁、サンホセ県、及びタクアレンボ県に合計約24万6千米ドルの供与を行うことを決定しました。消防庁の2件のプロジェクトは日本で整備された中古消防車8台が地方に配備され、森林火災などの災害に対しより迅速かつ効果的に対応できるようになります。またサンホセ県、タクアレンボ県のプロジェクトは、日本で救急車として利用されていたリサイクル車両が提供され、ウルグアイで社会的弱者の方々が必要な医療サービスのアクセスの可能性を広げ、生活の質の向上に貢献します。本日署名された4プロジェクトを含め、ウルグアイでは108件の草の根・人間の安全保障無償資金協力を実施しました。プロジェクト関係者皆様の取り組みに、敬意を表します。これらの援助によって、裨益する方々の生活の質が向上するとともに、両国の友好関係がさらに強固となることを願っております。 |
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