草の根・人間の安全保障無償資金協力供与式
11月26日、田中大使は、平成25年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「マシエル病院病理診断設備整備計画」(被供与団体:血液関連疾患患者の健康のための財団(PORSALEU)の供与式に出席しました。
1.プロジェクトの概要本プロジェクトは、ウルグアイ全土の公立病院、診療所から病理組織検体が送られてくるモンテビデオのマシエル病院における病理診断能力を向上させるため、高度顕微鏡、沈殿物検査機等を整備するものです(供与限度額:64,566米ドル)。これにより、より多くの病理診断や早期診断が可能となるのみならず、米州開発銀行(IDB)の日本特別基金により実施されている電子カルテ導入プロジェクトとの援助協調により、電子カルテに病理診断画像を掲載することが可能になります。
2.供与式の概要(1)日時:平成27年11月26日(木) 10時30分~12時00分 (2)場所:マシエル病院 (3)供与式には、ホアン・マトゥロPORSALEU会長、アルバロ・ビジャル マシエル病院長、ホルヘ・バッソ厚生大臣、マリア・フリア・ムニョス教育文化大臣、クリスティナ・ルステンベルグ厚生次官、スサナ・ムニス国家保健サービス機構(ASSE)会長、ホルヘ・ロドリゲス・リェンシASSE理事、周辺地域住民、医療従事者、報道関係者、その他プロジェクト関係者等約200名が出席しました。 (4)ビジャル・マシエル病院長から、日本国民の協力によって病理検査室の機器を調達することができたことに対し感謝の意が表されるとともに、これにより病理組織検査にかかる時間を大幅に短縮でき、より早期かつ的確な診断が可能になり、マシエル病院およびASSE管轄下の全ての公立病院の患者に裨益しますと挨拶がなされました。 (5)マトゥロPORSALEU会長から、日本政府による協力に対して感謝の意が表され、2014年2月の本プロジェクトの署名式で日本政府から委ねられた信頼に応えることができたことを誇りに思いますと述べられました。 (6)ムニスASSE会長から、マシエル病院に対する機材供与及び二国間の友好、協力関係について感謝の意が表されました。また、2011年に日本で震災が起きた際にも、困難な状況にもかかわらず日本政府が一貫して支援を継続したことをウルグアイ国民は心に深く刻んでいますと述べられました。 (7)バッソ厚生大臣は、病院に機材が整備されたことを喜ばしく思います。バスケス大統領訪日により、今後の二国間の協力関係及び友好関係が深まることが期待されます。病理学的検査のための機器の供与及びIDBの日本特別基金による電子カルテ導入のプロジェクトは、ASSEの全ての患者に裨益しますと挨拶しました。 (8)田中大使は、本プロジェクトにより、ウルグアイにおける病理診断分野で中心的役割を担い、全国から検査の依頼が集まるマシエル病院において同分野の向上に寄与することができ大変嬉しく思います。IDB日本特別基金からの拠出による電子カルテ導入プロジェクトとの援助協調によって、より効果的に患者や医療従事者へ裨益することとなります。また、バスケス大統領の訪日において、天皇陛下、安倍総理をはじめとするわが国要人との会談、経済セミナー、大学での講演、日本の様々な分野の方々との交流などが行われ、今後の二国間関係にとって実りの多い訪問であったこと、さらに、今後もこの草の根無償資金協力を通じて、両国の絆が広がりと奥行きをもって深まっていくよう祈念する旨、述べました。 (9)本供与式後、日本文化紹介の一環として、アルゼンチン在住の大野剛浩シェフによる日本食調理実演及び講演が行われ、日本食や日本の職業倫理に関する紹介がなされました。
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