平成26年度草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトの署名式
平成27年3月11日(水)、在ウルグアイ日本国大使公邸において、草の根・人間の安全保障無償資金協力の4つのプロジェクトの贈与契約の署名が行われました。
1.プロジェクト名
・水難救助協会の救助隊員の装備整備計画(被供与団体:水難救助協会、供与限度額:81,676米ドル) ・リベラ県障害者教育センター車両及び設備整備計画(被供与団体:ADIS リベラ障害者友の会、供与限度額:60,784米ドル) ・モンテビデオ県第8地区女性支援センター増築計画(被供与団体:第8地区に住む女性のための委員会、供与限度額:44,336米ドル) ・ロチャ県パロマ市保育園の増築及び改修計画(被供与団体:ラ・パロマ湾協会、供与限度額:31,188米ドル) 2.プロジェクトの概要水難救助協会のプロジェクトは水難救助に必要な機器類と防水服を整備するものです。これにより、さらなる効率的な救助が可能となり、ひいては救助隊員の安全も向上することを期待します。
リベラ障害者友の会(ADIS)のプロジェクトは、障害者用に改造された通学バスおよびリハビリと職業訓練のための器具の整備です。これにより、生徒の生活の質の向上が期待されます。
第8地区に住む女性のための委員会のプロジェクトは、同協会の運営する女性支援センターに新しい建物を整備します。これにより女性の経済的自立のための職業訓練のより多くの実現、ならびに生活の質を向上を目指します。
ラ・パロマ湾協会のプロジェクトは同協会の運営する保育園で、経済的に困難な状況にある家庭の園児をより多く受け入れるべく、建物の増築・改修を実施するものです。これにより、より多くの子供の健全な発育が期待できます。
3.出席者の挨拶概要被供与団体の代表者より、感謝の意が表されるとともに、ウルグアイ政府関係者より日本の対ウルグアイ支援について次の通り述べられました。
(ウルグアイ青少年協会(INAU) ハビエル・サルサメンディ会長) 本日署名されたもののうち、2つのプロジェクトが特に青少年の援助という、INAUの取り組みと関係が深いものです。4年前に大震災が起きたにもかかわらず日本政府は援助を継続しております。プロジェクトの裨益者を代表して感謝の意を表します。
(モンテビデオ県ムニシピオE マリア・エレナ・ゴドイ市長) 当市が運営に協力している第8地区に住む女性のための委員会のプロジェクトを援助してくださりありがとうございます。これまで同団体が15年にわたって行ってきた、家庭内暴力やその他の困難を抱える女性の支援がさらに充実することを期待します。また、4年前の東日本大震災について、改めてお見舞い申し上げます。
(大統領府国際協力庁 アンドレア・ビニョロ事務局長) 国際協力庁を代表して日本政府の援助に感謝の意を表します。約50年間にわたり、日本は金額の大きさだけでは無く継続した援助を行っており、ウルグアイにとって最大の援助国の一つです。ウルグアイは中所得国になりましたが、依然格差是正に向けた取り組みが必要です。今回の日本政府の援助はウルグアイの社会開発方針に沿ったものであり、首都だけではなく地方にも直接住民に裨益する意義のあるものです。また、本日は大震災を受けた日ということで、お見舞い申し上げます。INAU会長他が言われたように、日本は大震災で大きな被害を受けたにもかかわらずウルグアイに連帯してくれており、大変感謝いたします。
(外務省 国際協力局 ルイス・イリバルネ次長) 国際協力局から外務省を代表して日本政府へ感謝の意を表します。約50年前に日本からの国際協力が開始し、1989年には技術協力協定が締結されました。ウルグアイは中所得国になり、国際協力も減少しつつある中、日本からのこれまでの援助に感謝し、また今後も継続して頂きたいと思います。日本は東日本大震災という困難がありながらも、ウルグアイに継続して援助を行っており、大変感謝しています。
(田中大使) 今回、日本政府は4プロジェクト合計約22万米ドルの供与を行うことを決定いたしました。これら4つのプロジェクトは全て日本国のウルグアイへの援助方針である持続可能な開発への支援、格差是正に関するものです。草の根・人間の安全保障無償資金協力は、今回署名された4プロジェクトを含め、ウルグアイにおいてこれまでの12年間で92のプロジェクトが実施されました。これらの国際協力は両国民の共有の財産です。将来にわたって更なる多くの人々が裨益できるように、大切にしていきましょう。 また、本日3月11日、日本で東日本大震災が起こってから丁度4年となります。震災後にウルグアイの皆様から頂いたご支援に、改めて感謝を申し上げます。
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