平成25年度草の根無償資金協力と米州開発銀行の 日本特別基金による共同プロジェクト署名式
平成26年2月19日(水)、米州開発銀行において、大部大使と社団法人 血液関連疾患患者の健康のための財団(スペイン語略名:ポルサレウ)のグラディス・チャンス会長の間で草の根・人間の安全保障無償資金協力に関する贈与契約の署名が行われました。
本署名式に先立って、2013年11月に米州開発銀行(IDB)と国家保健サービス機構第一次対応網(ASSE)の間で、日本特別基金からの資金によりASSEに属する病院へ電子カルテを導入するプロジェクトが署名されました。これら2つのプロジェクトのコラボレーションにより、双方の効果の最大化が期待されます。
1.プロジェクト名 ・マシエラ病院病理診断設備整備計画(被供与団体:ポルサレウ、供与限度額:64,566米ドル)
2.プロジェクトの概要 ポルサレウのプロジェクトは、マシエル病院の病理診断能力向上を目的として、必要な様々な機器を購入するものです。これにより現状より短い時間でさらに多くの検査が可能となり、疾患の早期診断が可能となります。今回のプロジェクト終了後、マシエル病院の病理診断結果が電子カルテで活用されることでより的確な診断が可能になります。
3.出席者の挨拶概要 (IDB ホアン・ホセ・タコネ代表) まずこのような式をIDBで開催でき、喜ばしく思います。医療分野への援助はもちろん重要ですが、特に今回のプロジェクトによりマシエル病院の病理検査能力が向上し、そのデータが我々が取り組んでいる電子カルテ導入のプロジェクトに活用されるということで、双方のプロジェクトの結果の最大化が期待されます。日本政府との協働を今後も継続していきたいと思っています。
(ポルサレウ グラディス・チャンス会長) 我々のプロジェクトへの支援を決定いただき、日本政府に感謝いたします。本支援によりマシエル病院にて最新式の機器による迅速かつ精度の高い病理検査が可能となり、より的確な診断が可能になります。
(大統領府国際協力庁 フィリペ・オルティス次長) 日本は、ウルグアイはもっとも長く支援している国のひとつです。支援の内容は技術協力、JICAシニアボランティア、研修員受入れ等に加え、今回の草の根無償協力があります。ウルグアイが経済的に非常に困難な状況にあった2003年に開始されました。現在はウルグアイへの援助国が減少してきていますが、日本は継続して支援を行っています。改めて感謝の意を表します。
(外務省 国際協力局 グスタボ・パチェコ局長) 日本の草の根無償協力は2013年度は10件ものプロジェクトが承認され、今年に入って既に3件のプロジェクトの署名式が行われると、非常に精力的にウルグアイへの支援プログラムを進めています。このような国際協力はポルサレウをはじめとしたNGOの活動の重要な推進力でもあります。この様なプロジェクトの実現に、外務省より感謝いたします。
(ASSE ベアトリス・シルバ会長) ウルグアイの公立医療サービスを向上への貢献する、ポルサレウの取り組みに感謝します。また、日本はこれまでも地方への救急車の寄付、公立病院への支援等ASSEの管轄する医療サービスへの支援を継続的に行っています。今回のプロジェクトに留まらずこれまでのASSEへの支援に対して、日本政府へ深く感謝します。
(厚生省 リオネル・ブリオッソ臨時大臣) 日本は東日本大震災という困難な状況があったにも関わらず、ウルグアイへの支援を継続しています。健康に関わる非常に重要な分野への協力に深く感謝いたします。
(大部大使) 草の根無償協力を通じてウルグアイの社会開発に寄与できることを誇りに思います。特に今回はIDBが支援をするプロジェクトとのコラボレーションにより、より広範囲にわたる支援が実現します。草の根無償協力は2003年に開始され、2013年度は10プロジェクト、合計約100万ドルの支援を行いました。来る3月11日に、東日本大震災から3年が経ちます。この災害に際して、ウルグアイから多くの支援や暖かい励ましの言葉等を頂いたことについて、改めて感謝申し上げます。 |
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