平成25年度草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトの署名式
平成26年2月14日(金)、在ウルグアイ日本国大使公邸において、大部大使とリベラ県マルネ・オソリオ知事、社団法人我々の家農業学校のカルメン・トルニエリ会長の間で草の根・人間の安全保障無償資金協力に関する贈与契約の署名が行われました。
1.プロジェクト名 ・リベラ県母乳バンク回収車両整備計画(被供与団体:リベラ県、供与限度額:113,341米ドル) ・ソリアノ県ゴミ収集車輌整備計画(被供与団体:我々の家農業学校、供与限度額:94,500米ドル)
2.プロジェクトの概要 リベラ県のプロジェクトは、母乳バンクへ寄付された母乳の回収・運搬車および同県の母乳バンクの整備に必要な機材を寄付するものです。同県で低出生体重児のケアのための設備が不十分である現状において、死亡率低下の対策として母乳育児が推奨されているものの、母親の母乳が利用できない乳児が多数存在します。本プロジェクトにより寄付された母乳が活用され、同県における低出生体重児の死亡率低下に寄与することが期待されます。 我々の家農業学校のプロジェクトは、肥沃な土地を有し農業が主要産業のひとつであるソリアノ県カルドナ市にて使用されるゴミ収集車輌を一台整備するものです。これにより地域の生ゴミ問題に取り組むとともに、収集した生ゴミを被供与団体の障碍者の就業訓練を行っている農業学校においてコンポスト化することによって同施設の教育に役立て、さらに地域に無料配布することによって周辺地域の支援もできることが期待されます。
3.出席者の挨拶概要 (リベラ県 マルネ・オソリオ知事) 当県はJICAの技術協力も得ており、今回の署名も含め日本の継続的な支援に感謝します。日本政府からの支援により、県単位での地域発展のためのプロジェクトが可能になります。県で取り組んで来たこの母乳バンクのプロジェクトの実現は、現在困難な状況にある家族を支援するために重要なものです。日本と当県の連帯を表する意味で、市内の道路および学校を日本(Japón)と名づけ、また中心広場には記念プレートを設置しました。改めて感謝の意を表します。
(我々の家農業学校 カルメン・トルニエリ会長) 当プロジェクトに支援を決定くださりありがとうございます。この支援により農業学校で学ぶ障碍を持つ若者に新たな教育機会が与えられ、地域発展のプロジェクトへの参加できます。さらに本プロジェクトを通じて地域の持続可能な環境改善も実現するよう、努力していきたいと思います。
(ソリアノ県カルドナ市 ラウル・ベルティナット市長) カルドナ市だけではなく、ソリアノ県から今回の支援に感謝いたします。環境改善の取り組みは簡単なものではありませんが、このプロジェクトを通じて実現できることを期待しております。
(外務省 国際協力局 グスタボ・パチェコ局長) 今回署名されたプロジェクトを含め、日本からの支援はウルグアイへの連帯と理解を示すものです。ウルグアイ全体の発展のためには国としての努力も必要ですが、地方がウルグアイの発展の主体となることもまた大切です。日本からの支援はまさに、その地方単位の発展を目指したプロジェクトを実現するものです。日本の協力に感謝します。
(大部大使) 草の根無償協力を通じてウルグアイの社会開発に寄与できることを誇りに思います。この地域単位の支援を通じて両国の友情・連帯が強固となることを期待します。来る3月11日に、東日本大震災から3年が経ちます。この災害に際して、ウルグアイから多くの支援や暖かい励ましの言葉等を頂いたことについて、改めて感謝申し上げます。 |
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