平成28年度草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトの署名式
12月13日、在ウルグアイ日本大使公邸において、平成28年度草の根・人間の安全保障無償資金協力3件署名式が行われた。
1.プロジェクトの概要(1)「モンテビデオ県アフリカ系住民保健医療環境改善計画」(被供与団体:モンテビデオ県、供与限度額:43,472ドル) 本案件は、県の診療所に血液検査器具を整備し、アフリカ系住民及び移民を対象に医療サービスを提供するもの。
(2)「リベラ県農村地域巡回診療車両整備計画」(被供与団体:リベラ県、供与限度額:39,966ドル) 本案件は、リベラ県の農村地域において巡回診療を継続するため、巡回診療車両を整備するもの。
(3)「ウルグアイ日本人会施設増築計画」(被供与団体:ウルグアイ日本人会、供与限度額:82,620ドル) 本案件は、日系社会及びコロン地域住民が生計を立てる手段として新たな技術を取得できるよう、日本人会の3階を増築するもの。
2.出席者の挨拶概要(ウルグアイ日本人会 コウキ・クニザワ会長) 今回の支援によって日本人会施設の増築が実現することに感謝します。これにより日本人会は、両国の文化交流に更に貢献できます。日本人会の活動が強化され、日本人会が2017年に50周年を迎えることから、大変意義があります。
(リベラ県 マルネ・オソリオ知事) 日本政府とリベラ県とは、人的交流や国際協力によって構築してきた良好な歴史があります。自分を含め多くのリベラ県職員が日本で研修する機会を与えていただきました。またJICAのシニア海外ボランティアがウルグアイに新しい技術を導入するため活動しており、リベラ県庁の業務能力の向上に協力していただきました。今回は「希望の急行バス」の継続案件として日本政府による支援をいただいたことに感謝しています。これにより公共サービスや保健サービスの提供を行うことができ、農村地域住民の権利を保障することに貢献できます。
(モンテビデオ県 ダニエル・マルティネス知事) 日本政府の今回支援するプロジェクトは、象徴的であり、友愛を強化することに貢献します。私たちはあらゆる差別と戦い、積極的に差別を是正するアクションをとらなければなりません。このプロジェクトの目的は、少しでも平等になるよう前進すること、つまりスタートラインの平等です。アフリカ系住民は、通常の保健医療制度では、今まで考慮されていなかった特殊な遺伝的病気を有するため、取り残されていました。
(外務省国際協力総局 ダニエル・パレハ次長) 日本政府の協力はウルグアイ政府の方針に沿っており、研修やシニアボランティア、草の根無償資金協力等多様なプログラムにより、全てのセクター、国の隅々まで届く支援を行っています。またODAの予算が削減されている国際状況下ではありますが、ウルグアイ政府は国際協力分野で日本と活動を続けていきたいです。
(田中大使) この度日本政府はモンテビデオ県、リベラ県及びウルグアイ日本人会に合計約16万6千米ドルの供与を行うことを決定しました。モンテビデオ県では、アフリカ系住民及び移民を対象に、医療サービスを提供するものであり、リベラ県では、日本からのリサイクル車両が提供され、農村地域住民の基礎的な医療サービスへのアクセスが継続されます。ウルグアイ日本人会は設立50周年でもある2017年に日系社会及びコロン地域住民の活動の場として日本人会施設を増築します。プロジェクト関係者皆様の取組に、敬意を表すとともに、これらの日本政府の援助によって、裨益する方々の生活の質が向上すると共に、ウルグアイと日本の友好関係が更に強固となることを願っています。 |
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