草の根・人間の安全保障無償資金協力供与式
10月17日、田中大使は、平成27年度草の根・人間の安全保障無償資金協力)「フローレス県水質管理機材整備計画」(被供与団体:フローレス県、 供与限度額:77,864ドル)の供与式に出席しました。

出席者(左より田中大使、フローレス県エチェベリア知事、
シマヅ・ラテンアメリカ吉田部長) |

テープカットの様子 (左よりフローレス県エチェベリア知事、田中大使)
|

供与機器 (液体クロマトグラフ機器 (島津製)) |

供与機器視察 |
1.プロジェクトの概要
本案件は、フローレス県の井戸水ならびに水系の水質管理に必要な水質分析機器を整備するもので、ウルグアイで初の官民連携案件として、シマヅ・ラテンアメリカ(島津製作所)が技術協力を行います。この支援により、住民の健康増進、生活の質の向上及び環境保全に貢献します。
2.供与式の概要
(1)日時:平成28年10月17日(月)13時30分~14時30分
(2)場所:フローレス県庁
(3)供与式には、フローレス県フェルナンド・エチェベリア知事、シマヅ・ラテンアメリカ吉田豪部長、JICAウルグアイ谷口誠支所長、報道関係者、その他プロジェクト関係者等約30名が出席しました。
(4) 出席者の挨拶概要
(フローレス県 エチェベリア知事)
環境と健康という重要な課題において日本政府の協力があったことに感謝の意を表します。供与された機器を使用し、地下水等の水質分析が実施され、県民のみならず隣県のサン・ホセ県の住民が裨益しました。また、日本政府は、過去にフローレス県庁の重点プロジェクトである身体障害者リハビリセンター「サクラ」にも協力しました。フローレス県として日本大使館と県民に対し、これらの課題に今後も取り組んでいくことを約束します。
(シマヅ・ラテンアメリカ 吉田豪部長)
日本政府と共に本プロジェクトに協力できること、そして島津製作所の哲学と創始者の精神である科学と技術を通じた社会貢献ができることは光栄です。島津製作所は1875年に京都で創設され、分析機器は世界的に使用されています。環境汚染は健康被害をもたらす第一の要因であるので、水質分析機器を使用した水質改善及びそのための技術研修を実施し協力を続けていきたいです。
(田中大使)
本プロジェクトはウルグアイで初の試みである官民連携案件であり、機器が導入されるとともに、ノーベル賞受賞者を輩出した島津製作所という高い技術を持つ日本企業によって技術指導のための研修などの協力が行われます。フローレス県住民の日々の生活に不可欠な水の質の改善に役立つ支援ができ有意義なことと思います。また今回の協力により水環境に十分に配慮したウルグアイの発展がなされることを望んでいます。本プロジェクト関係者の尽力に敬意を表し、日本政府は今後もこの草の根無償資金協力等を通じて両国の絆がさらに強固となるよう祈念しております。
|