平成27年度草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトの署名式
平成28年3月11日(金)、大統領府庁舎において、草の根・人間の安全保障無償資金協力のプロジェクトの贈与契約の署名が行われました。同日署名された案件をもって、本スキームの下でのウルグアイへの協力が100件を超えました。
1.プロジェクトの概要(1)中古消防車整備計画(被供与団体:消防庁、供与限度額:99,997米ドル) 日本からの中古消防車4台を地方の4地域(セロラルゴ県、タクアレンボ県、サンホセ県、ラバジェハ県)に対して配備し、森林火災などの災害に際して、より迅速かつ効果的に対応できるようにするものです。
(2)ソリアノ県サンタカタリーナ市救急車整備計画(被供与団体:ライオンズクラブ ホセ・エンリケ・ロド支部、供与限度額:43,750米ドル) ソリアノ県サンタカタリーナ村および近隣地域の住民を搬送するための救急車を1台配備するものです。
2.出席者の挨拶概要(消防庁 レアンドロ・パロメケ長官) 日本政府の今回の支援により、国内4地域の消防体制を強化できることになり、ひいては周辺地域一般住民にも裨益します。日本からはこれまでにも散水消防車の整備や、消防隊員等の日本での研修を受け入れていただいています。これらの協力に感謝の意を表します。
(ライオンズクラブ ホセ・エンリケ・ロド支部 ダニエル・ケリー長官) 我々のプロジェクトを選出してくださり感謝申し上げます。この支援によって、サンタカタリーナから15km離れた病院まで患者を搬送する救急車が整備できます。
(外務省国際協力総局 グスタボ・パチェコ総局長) これまでの日本の100件のプロジェクトへの支援に感謝します。日本とウルグアイは地理的には遠くに位置する国ですが、国際的な場では共通する意見を持って臨み、世界平和に貢献しています。
(大統領国際協力庁 ホアン・アンドレス・ロバジョ長官 兼 大統領府官房副長官) 草の根無償でこれまで支援されたプロジェクト数、100件という数は、まさに日本とウルグアイの強固な絆を示すものです。これらの支援はウルグアイの地域住民に直接裨益してきました。5年前のこの日に起こった東日本大震災という非常に困難な状況にも関わらず、日本はウルグアイを含む多くの国々への国際協力を継続しました。また、バスケス大統領就任直後に実施した日本訪問は、非常に有意義なものでした。
(田中大使) この度、日本政府は2件のプロジェクトに約14万米ドルの供与を行うことを決定しました。今回署名されたプロジェクトをもって、ウルグアイにおける草の根・人間の安全保障無償資金協力100件達成という節目を迎え、2003年度からウルグアイ全土19県の住民の皆様の生活改善を支援できたことを非常に喜ばしく思います。また、5年前の3月11日の東日本大震災後に、JICA帰国研修員であるウルグアイ食肉協会(INAC)職員の発案により、ウルグアイの皆様から被災者に送られた4,600缶(約2トン)のコンビーフは、ウルグアイの日本に対する連帯の象徴です。今後もウルグアイと日本の友好関係がさらに強固となることを願います。
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