平成27年度草の根・人間の安全保障無償資金協力プロジェクトの署名式
平成28年2月17日(水)、在ウルグアイ日本国大使館において、草の根・人間の安全保障無償資金協力のプロジェクトの贈与契約の署名が行われました。
1.プロジェクトの概要(1)フローレス県水質管理機材整備計画(被供与団体:フローレス県、供与限度額:77,864米ドル) 近年の同県の農業の急速な発展に伴い、農薬使用の増加による県内の水系の水質汚染が懸念されることから、県民の健康被害を防ぐ目的で、農村部の住民が飲用する井戸水ならびに水系の水質を分析する機器を購入するプロジェクトです。 また、本プロジェクトはウルグアイでは初の試みである官民連携案件であり、島津製作所の機器が導入されるとともに、同社より技術協力が行われます。
(2)ロチャ県零細漁民のための魚販売所及び運搬車両整備計画(被供与団体:ロチャ県、供与限度額:70,926米ドル) ラグナ・デ・ロチャおよびプンタ・デル・ディアブロの零細漁業に従事する漁師およびその家族の生活の質向上を目的として、収穫した魚を運搬・販売する為の冷蔵トラックを整備し、ならびにプンタ・デル・ディアブロに魚料理の販売所を設置するものです。
2.出席者の挨拶概要(フローレス県 フェルナンド・エチェベリア知事) 今回の支援で可能となる県内の水系および井戸水の水質分析は、住民の健康増進、生活の質の向上及び県の環境保全に資するものです。また、身体障害リハビリ施設への支援(平成20年度「フローレス県障害者リハビリセンターにおける医療器材整備」)に続いて2回目の同県庁への日本からの支援に感謝します。
(ロチャ県 アニバル・ペレイラ知事) 日本からの支援に感謝します。今回のプロジェクトは特にラグナ・デ・ロチャおよびプンタ・デル・ディアブロの2つの村の零細漁民が、収穫した魚をよりよい状態で販売でき、彼らの活動を強化する事を目的としたものですが、それに加えて、冷蔵運搬車を整備することにより、内陸の町でも新鮮な魚が食べられるようになり、住民の生活の質が向上することも期待できます。
(シマヅ・ラテンアメリカ 吉田豪部長) 日本からフローレス県のプロジェクトへの支援に島津製作所も貢献でき、非常に光栄に思います。今回の協力は機材提供に留まらず、技術協力も行うこととなります。科学技術を通じて社会に貢献するというのは、まさに島津製作所の理念です。今後もウルグアイの他の県及び機関にも貢献していきたいと思います。
(大統領府国際協力局 オルティス・デ・タランコ次長) ウルグアイ政府ならびに大統領府国際協力局から日本政府へ、今回署名された2件のプロジェクトへの支援に感謝の意を表します。日本からウルグアイへの支援は、草の根無償支援ならびに技術協力を通じて50年以上行われています。また、日本からの支援は地方へも行き届くきめ細かいものである事が高く評価されます。
(田中大使) この度、日本政府は2件のプロジェクトに約15万米ドルの供与を行うことを決定しました。フローレス県のプロジェクトはウルグアイ初の官民連携案件として、シマヅ・ラテンアメリカ(島津製作所)が技術協力を行うこととなっています。また、両プロジェクトはウルグアイの持続可能な開発、格差是正に資するものです。今回実現した官民連携により、日本の支援の効果が最大化されることを期待します。これらの日本政府の援助によって、裨益する方々の生活の質が向上すると共に、ウルグアイと日本の友好関係がさらに強固となることを願います。 |
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