環境プロジェクト無償(太陽光発電事業)の落成式
1枚目:太陽光パネル
2枚目:出席者ひな壇(左から5人目:ムヒカ大統領)
3枚目:佐久間大使挨拶
4枚目:会場の様子
5枚目:テープカット(右から2人目:ムヒカ大統領)
6枚目:記念プレート序幕
7枚目:記念プレート
8枚目:発電測定器
平成25年3月15日、佐久間大使は、鉱業エネルギー工業省(MIEM)主催の太陽光発電事業(環境プログラム無償)の落成式に出席し、挨拶を行うとともに、同プロジェクトを通じて整備された太陽光発電設備の視察を行いました。
1.プロジェクト名 環境プロジェクト無償「太陽光発電事業」(被供与団体:鉱業エネルギー工業省、供与限度額:73,000万円)
2.案件の概要 本案件は、被供与団体である鉱業エネルギー工業省が、サルト県にウルグアイ初となる太陽光発電設備を設置し、ウルグアイの発電網につなげ、再生可能エネルギーの利用促進に資するものです。
3.設備の概要 太陽光発電システム一式(パネル2240枚、481.6kW)、変圧器(600kVA1台)、データ収録装置1台、発電量表示装置1台。 平均発電量 4.6kWh/㎡/日 1月発電量 6.9kWh/㎡/日 6月発電量 2.2kWh/㎡/日 年間総発電量 645MWh/年
4.式典 (1)出席者 ホセ・ムヒカ大統領、鉱業エネルギー工業省ロベルト・クレイメルマン大臣、同ラモン・メンデス局長、UTE(当国電力公社)ゴンザロ・カサラヴィジャ総裁、CTM(ダム管理委員会)ガブリエル・ロドリゲス会長、地域住民、マスコミ等約200名 (2)式次第 1)CTMロドリゲス会長挨拶 2)UTEカサラヴィジャ社長挨拶 3)MIEMメンデス局長挨拶 4)佐久間大使挨拶 5)クレイメルマン大臣挨拶 6)ムヒカ大統領挨拶 7)記念プレート序幕及びテープカット 8)サイト視察 (3)佐久間大使スピーチ 本日、ここサルトグランデにおいて、ムヒカ大統領始め関係者の皆様とともに太陽光発電設備の完成を祝うことができることは光栄かつ非常な喜びです。本プロジェクトは2009年バスケス前大統領が日本を訪問された際、環境プロジェクト無償資金協力として、両国間で合意されたものです。我が国はウルグアイが再生可能エネルギー分野に積極的に取り組んでいることを高く評価しており、太陽光発電装置を整備するために必要な資金を提供したものです。 ここに至るまで、大統領府、工業エネルギー鉱業省、UTE、CTM、JICA、その他の多くの関係者の協力により、本事業完成に向けたハードルを一つ一つ着実にクリアし、本日の式典を迎えることができました。関係者の方々へ改めて感謝申し上げます。 本事業の完成により、ウルグアイ国内では初めて、大型太陽光発電装置が電力網に接続されることとなります。ウルグアイにおける再生可能エネルギーに対する取り組みが一層前進することを期待しています。 我が国は2年前の3月11日、強い地震と巨大な津波に襲われ多くの人命と財産を失いました。政府を含めウルグアイの皆さんから届けられた暖かい支援については決して忘れません。2年経った現在も復興に向け国民一体となった取り組みを進めています。エネルギー分野においても、ほぼすべての原子力発電所が運転停止状態であり、我が国も再生可能エネルギーへの取り組みを強化しているところです。財政事情も極めて困難な状況にありますが、日本政府は世界のすべての人々が健康で文化的な生活が送れるよう望んでおり、苦しい財政状況ではありますが、環境、保険・医療、教育、貧困対策等の分野での協力を今後も続けていくことを決意しています。 一昨年、両国は外交関係樹立90周年を祝いました。ウルグアイが我が国と良好な関係を維持してくれていることを我々日本人は良く承知し、感謝しています。今回のような協力を通じて、我が国とウルグアイとの友情の絆が更に深まり、両国が距離のハンデを乗り越えて、一層近い国になることを願っています。 最後に、本日お集まりの皆様をはじめ、本プロジェクト実現のために努力された皆様に改めて敬意を表します。 (4)ムヒカ大統領スピーチ ウルグアイで初めての大型太陽光発電施設の落成式を迎えることができ、日本政府に心から感謝致します。ウルグアイでは、90年代は、安い天然ガスをアルゼンチンから輸入すればエネルギーは問題ないとの認識で、エネルギーを自給する努力を怠りました。数年前の干ばつで、水力発電の発電量が大幅に低下した際には、非常に高価な電力を輸入せざるをえませんでした。 本施設の完成は、終わりではなく始まりです。本施設の完成により、我々は太陽光発電技術を学ぶことができ、今後、ウルグアイ国内でさらなる太陽光発電施設が建設されることになります。改めて日本に感謝致します。 我々が日本から学ぶことは多く、日本国民はアジア地域におけるドイツ国民と同じと言えます。日本、ドイツ両国は世界の未来にかかわる決断を行いました。それは原子力発電から再生可能エネルギー等の利用によるエネルギーの多様化を図ることです。また、我々に愛国心とモラルも教えてくれます。東日本大震災の際に、ベテランの技術者達が若者よりも先が短い我々が率先して取り組むべきと、困難に立ち向かいました。このような技術者の姿勢は、日本人の愛国心とモラルを表す、非常にすばらしいことでした。
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