- 内政
- 政府,議会の動向
- 2日,大統領選挙予備選挙の届け出が締め切られ,選挙キャンペーンが開始された。
- 6日,ムヒカ大統領及び内閣が5章104条からなる大麻規制管理法細則に署名した。
- 12日,国家麻薬対策委員会の役員が決定された。
- 18日,海軍の会計担当4名が横領のため起訴された。
- 与党FAの動向
- 20日,クレイメルマン工業エネルギー鉱業大臣が同省職員の賃金値上げに関する合意を実行できないとして辞意を表明したが,ムヒカ大統領が慰留し,賃金値上げ実現を決定した。
- 24日,バスケス大統領候補は大統領選挙予備選挙キャンペーンを終了した。
- 野党の動向
- 29日,すべての大統領候補は大統領選挙予備選挙キャンペーンを終了した。
- 労働関係
- 1日,ムヒカ大統領出席の下メーデーの集会をPIT-CNTが実施,2005年以降生活の質が上昇していること等を確認。
- 世論調査の結果
- 6日,Cifra社が大統領選挙予備選挙の投票動向につき世論調査結果を次の通り公表した。
コロラド党:ボルダベリー候補85%,アモリン候補11%
FA:バスケス候補85%,モレイラ候補11%
国民党:ララニャガ候補51%,ラカジェ・ポウ候補41%
- 29日,Cifra社が大統領選挙予備選挙の投票動向につき世論調査結果を次の通り公表した。
コロラド党:ボルダベリー候補85%,アモリン候補16%
FA:バスケス候補81%,モレイラ候補15%
国民党:ララニャガ候補47%,ラカジェ・ポウ候補45%
- 軍政期の人権弾圧問題
- 20日,逮捕・行方不明者家族の会による「沈黙の行進」が開催された。
- 外交
- 石原政務官の来訪
2~3日来訪し,ムヒカ大統領,アストリ副大統領,アルマグロ外相,ベルガラ経済財務大臣と二国間関係及び経済関係の緊密化につき懇談した。また,日本企業視察,日本企業関係者及び日系人代表等との懇談等も行った。
- ポルト外務次官のコスタリカ訪問
8日,ポルト外務次官はソリス・コスタリカ大統領就任式に出席,ゴンサレス新コスタリカ外務大臣と会談し,良好な二国間関係が確認されたほか,今年8 月に科学技術協力に関する混合委員会及び第2回政策協議が実施される旨強調した。
- ムヒカ大統領の訪米
12~15日,ムヒカ大統領が訪米。ムヒカ大統領訪米には,7閣僚,26機関の長,多数の当国プレスが同行し,首脳会談,バイデン副大統領との昼食,ケリー国務長官と会談した他,USTRと農牧大臣会合等5日間に亘る政治・経済的なハイレベルのコンタクトが行われた。貿易,教育,地域問題等が討議された。
- ポルト外務次官の訪韓
13日,ポルト外務次官が訪韓し,ウルグアイ韓国経済通商混合委員会を実施した。
- ブラジル外相の来訪
16日,フィゲイレド・ブラジル外相が来訪し,第2回ウルグアイ・ブラジルハイレベルグループ会合の機会にアルマグロ外相と会談した。両外相は,持続可能な発展及びウルグアイ・ブラジル統合のためのアクションプランの更新等について合意した。
- エクアドル副大統領の来訪
29日,グラス・エクアドル副大統領が来訪し,ムヒカ大統領と会談し,二国間関係及び地域情勢につき懇談した。また,オレスケル社会開発大臣と障害者政策に関する協定に署名した。
- 19日,アルマグロ外務大臣はシリアの児童難民の当国受け入れにつき,国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協議しつつ受け入れ方法等につき検討すると述べた。
- 国際機関関係
- 8日,大統領府人権事務局がウルグアイの国連UPR(普遍的・定期的レビュー)を発表した。
- 13,14日,CELACによる麻薬に関する世界的問題に関する閣僚会議がグアテマラで開催され,カルサド国家麻薬対策委員会事務局長が当国の麻薬規制管理法につき説明を行った。
- 14日,ラボルデ国連安保理テロ対策委員長等が当国のテロ状況調査のために来訪し,アストリ副大統領(大統領代行)と会談した。
- 社会
- 治安
- 防犯カメラ
- ドゥラスノ行政区(カネロネス県内)は窃盗強盗を軽減する目的で警察幹部の助言を元に、第一段階として、市内に適宜、カメラ30台を配備することを決意した。
- 「情報パトロールの始まり」と題し、内務省はモンテビデオセントロの区間に新たにパトカーでの情報パトロール(ビデオ録画)を開始した。車載情報は後日コンピューターにつなぎ記録される。
- 銃器の大量押収が相次ぐ
- コレクターの自宅で武器を大量に押収
風光明媚な高級住宅が建ち並ぶカラスコ地区内のある家で、2千以上の武器が警察に押収された。銃収集家(82)の自宅に対する家宅捜索が行われ、少なくとも2千丁(1千丁との報道もあり)の銃器が押収された。同家宅捜索にはクアルテッチェ警察庁長官及び大統領府のボニジャ情報長官が立ち会いの下、情報局及び治安部隊によって行われた。家宅捜索は同収集家の娘婿(現在離婚手続き中)による告発(身内同士の商売を巡る紛争が原因)を受け、行われた。また、現場には同収集家の友人である現最高裁長官の姿も見かけられた。押収された銃器の内、正規の登録手続きがされていない銃器について,密輸された可能性も含め調査している。また、違法に譲渡された可能性もあるとして、軍関係者も捜査線上に浮かんでいる。押収した銃のうち700丁は未登録であった。
- 不法所持の40丁の銃を押収
首都モンテビデオにおいて、商売人が家宅捜索により大量の銃所持で逮捕された。
- 銃器の家宅捜索
カネロネス県内(首都モンテビデオに隣接)で、ピザ屋に対する強盗事件で、警察は犯人自宅を家宅捜索し,大量の武器と盗まれた物を発見した。
- 銃器規制
ボノミ内務大臣は「銃器所持法の承認は必要不可欠なことである、そうでなければ銃器の大量所持という公共秩序に対する危険性をはらんでいる」と述べた。
- 少年犯罪関係
- 少年犯罪の年齢引き下げ(アンケート調査結果)
今年(2014年)10月に実施が予定されている少年犯罪における少年法の適用年齢引き下げ(18から16歳へ)の是非を問う国民投票に関して、Equipos Mori社が行ったアンケート調査で、回答者の57%が賛成と回答(36%が反対、7%がわからない、又は無回答)。また、先日発効した大麻規制管理法についてのアンケートも同時に行われ、65%が反対と回答(25%が同意、9%がどちらとも言えない、1%がわからない、無回答)。
- 少年法
本年10月26日の大統領選と共に国民投票が行われる少年法の適用年齢引き下げ(現法の18から16歳へ)について、現役の最高裁判事4名の間でも2名ずつ賛否が分かれている。また、最高裁長官はコメントを控えている。なお、2週間前に発表された2社(Equipos Mori社及びCifra社)によるアンケート調査では何れも57%が賛成と回答。反対は前者が36%、後者が33%となっている。また、党別に見ると、コロラド党支持者では前者が81%、後者が77%が賛成と回答しており、国民党支持者も前者が66%、後者が69%と何れも半数以上が賛成。一方、FA支持者では43%及び45%と,半数に満たない。
- 少年犯罪と警察関係者との関わり
パルケ・ロド地区(モンテビデオ内)で、窃盗や引ったくり、強盗を繰り返していた3人組(内1人は未成年)が昨日、アグアダ地区での路上強盗への関与が確認され、起訴された。警察の捜査で少年がカネロネス県警に勤務する警視の甥っ子であるとのこと。また、1人はモンテビデオ県内で勤務する警察官の息子であることも確認されている。なお、先週末にも別の警察官の息子(未成年)が、商店に対する強盗で仲間1人とともに逮捕され、INAU(少年院兼孤児院)へ収容されている。
- 特異事件
- パイサンドゥ県(ウルグアイ西部、アルゼンチンとの国境)ギチョン村、同村内に住む5千人の住民の半数を脅迫し、精神的心理的に支配していた麻薬密売人の男(39)が警察に逮捕された。男は女性の村長までも脅迫していたが、同村長が刑事訴訟を起こしたことで、男の逮捕に至った。後日起訴された。
- 女性が運転する車を狙った強盗事件
女性(特に年輩)が運転する車を狙った強盗事件が多発している。犯人らは主に信号待ちの車(特に犯人らの逃走が容易な大通りで、被害者の身動きが困難となる渋滞している場所)の助手席側の窓ガラスを石などで割り、座席やフロアマットに置いてあるハンドバックを奪っている。また、路上駐車中の車も狙われており、特に、パルケ・バジェ地区(センテナリオスタジアム周辺)で多発している。なお、修理工(セントロ及びコルドン地区)によると、1 日数件のガラス交換・取り付け注文を受けており、多忙を極めている。多い時(特に月曜日)には12件にものぼるとのこと。また、スモーク(カー)フィルムを貼ることで飛散防止や怪我防止に繋がるが、出来れば透明のフィルムを勧める(車内が見えることで犯人らが貴重品の有無を確認でき、無用な損壊を防ぐ)とのこと。なお、被害者が抵抗することで、犯人らが暴力に走るケースも少なくないとのこと。
(了)