【概況】
●対ドル為替レートは平均で22.85ペソであり,前月比で0.9ドル高ペソ安となり,引き続きドル高傾向が続いている。
●消費者物価指数は9.18%であり,前月を下回ったが,依然高い水準にある。「家具・家庭用品」「食品」「教育」が引き続き高いこと等が要因。
●輸出額は前年同月比で0.5%減少した。大豆の輸出量が2.4%減少したこと等が原因。他方,牛乳・クリームは52%,木材は40%それぞれ増加した。
【トピック】
1 統計
(1)国家統計院(INE)によると,2月の全国の一世帯当たりの平均収入は42,640ペソ(約1,900ドル)であり,前年同期比で11.8%増となった。
モンテビデオは49,164ペソ(約2,200ドル),その他の地方は37,998ペソ(約1,700ドル)。
(2)国際決済銀行によると,2013年末の時点で,ウルグアイ企業及びウルグアイ人の海外での預金額は94.1億ドルで前年末に比べ13.1%増えた。
「ウ」企業及び「ウ」人の全預金額の25.6%が海外に預けられていることとなる。
2 衣料品製造
バダノ衣料品産業会議所会頭によると,衣料品製造業は2013年,主要輸出先であるアルゼンチンの経済悪化のため1,500人の雇用を失った。
3 自動車販売
自動車コンセッション協会によると,本年第1四半期の自動車販売台数は前年比で5%増となった。乗用車とバスの販売台数増が要因。
4 港湾
4日付「エル・パイス」紙によると,昨年10月にアルゼンチン政府が同国からの水上輸送貨物のウルグアイの港での積み替えを禁止した影響は
続いており,3月のモンテビデオ港のコンテナの取扱量は前年同月比で20%減少した。特に積み替え量は28%減少した。減少分の積み替えは亜または
ブラジルの港で行われている。
5 観光
観光スポーツ省によると,本年第1四半期の海外からのウルグアイへの観光客数は88.7万人と前年同期比で11.3%減少し,消費額も13.8%減少した。
観光客の国籍別内訳は亜が55.2万人,伯が12.1万人。
6 液化天然ガス再気化事業
(1)2日,ラテンアメリカ開発銀行(CAF)は,液化天然ガス再気化事業を進めているGas Sayago社と8,260万ドルの融資に関する署名を行った。
本融資は,同事業のうち浚渫及びプラントから国内ガス網をつなぐパイプライン建設に充てられる。
(2)23日,アルゼンチンのYPF社のアフロンティ共用サービス部長がコヤ燃料アルコールセメント公社(ANCAP)総裁,カサラビージャ電力公社(UTE)
総裁とそれぞれ会談し,液化天然ガス再気化事業で生産されるガスの余剰分を「ウ」が亜に販売するとの基本合意を具体化させるための協議を行った。
7 その他
24日,議会は消費者によるカードでの支払いに対し付加価値税(IVA)を低くする(IVAが22%の商品・サービスは20%,10%の商品・サービスは8%)
財政包括法案を可決した。8月から実施される。カードの利用を促進し消費を高めるとともに,税の捕捉率を高めることが目的。(了)